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トランプ米政権の行方を左右する「中間選挙」が2026年11月に行われます。米国社会の実情、国民の本音、地域によって異なる選挙情勢などを多角的に伝えます。
急転直下の停戦 戦闘激化回避選んだ両国の思惑とは 識者に聞く
毎日新聞
2026/4/9 05:30(最終更新 4/9 05:30)
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米国・イスラエルとイランが2週間の攻撃停止で合意した。戦闘開始から5週間余り、衝突激化の懸念が強まる中、急転直下の停戦となった。それぞれが停戦を受け入れた思惑を、文京学院大准教授の貫井万里さんと笹川平和財団上席フェローの渡部恒雄さんに聞いた。
「ソフト」と「ハード」使い分けるイラン
イランは停戦交渉と徹底抗戦という両方の可能性に備え、ソフトとハードな手法で硬軟織り交ぜて今回の事態に対応している。
ソフトな面としてはペゼシュキアン大統領とアラグチ外相のように外交交渉で問題を解決しようとするグループを使い、「外交の道は閉ざされていない」とのメッセージを発していた。注目すべき兆候は、タンカーの一部にホルムズ海峡の通過を許し、イランは安全な航行に貢献する意思があると発信していたことだ。安全な航行の保証のためには米国とイスラエルによる攻撃を止める努力をしなくてはいけないと呼びかけ、国際社会を巻き込む意図があったと思う。
一方で、革命防衛隊は3月末に12歳以上の少年を「祖国防衛戦士」として募集すると発表し、イランへの攻撃が激化した場合に備えていた。子供や老人、女性も総動員したイラン・イラク戦争の経験を基に、徹底抗戦の準備を始めていたのではないか。今回は米側の歩み寄りの気配を察し、ソフトな外交的方法を取ってみるが、うまくいかなければいつでも徹底抗戦の準備ができているという状況だろう。
今後、イランにとって望ましいのは、…
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