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ボスめし

戦前に毎日新聞記者だった子母沢寛の「味覚極楽」に倣い、食の思い出やこだわりを通して著名企業経営者の人柄を描きます。

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ボスめし

最初の仕事はアラスカでの筋子作りだった ニッスイ・田中輝社長

ニッスイのゆるキャラ「グッフー」を手にする田中輝社長=東京都港区で2026年2月12日午後4時49分、山越峰一郎撮影
ニッスイのゆるキャラ「グッフー」を手にする田中輝社長=東京都港区で2026年2月12日午後4時49分、山越峰一郎撮影

 食の思い出やこだわりを通して、企業経営者の人柄を描く「ボスめし」。25回目は、ニッスイの田中輝社長に聞きました。【聞き手・山越峰一郎】

大好きなカスベの煮こごり

 両親が北海道・室蘭出身で、子供のころから魚が好きでした。サケ、ハッカク、ホッケがよく出ましたし、カスベの煮こごりは大好物でした。

 サケは塩焼き、ハッカクはみそ焼き、ホッケは干物が良く出ました。魚そのものがおいしいので、いろいろなレパートリーがなくても満足できます。

 サケは「ちゃんちゃん焼き」が有名ですが、一般家庭では食べられていませんでした。1990年前後に標津でサケがいっぱい揚がって、町おこしとして開催されたサケ料理コンテストでグランプリを取ってから、広まったものです。

仕事の疲れが吹き飛ぶ「筋子」

 入社1年目にすごく感動した食べ物がありました。

 最初の仕事は、アラスカの工場で筋子を作ることでした。子供のころからよく食べていましたが、本当に鮮度のいい生の筋子を、1週間ぐらい熟成させて食べるとむちゃくちゃうまい。

 仕事の疲れが全部吹き飛ぶくらい感動しました。いまも必ず毎年食べています。

 2人の子供は魚好きです。3歳の孫にも意識的に魚を食べさせていたら、魚離れどころか魚好きになりました。魚の食文化をちゃんと残さないといけないという意識からやっています。

 うちでは西京漬けもこだわって作っています。銀ダラを1匹買ってきて、おろして切り身にして漬けます。みそは私が調合して、漬けるのは妻ですね。さばくのは半々かな。

 北海道で最高にうまいのは、オホーツク海の流氷が開けて最初に取れる毛ガニです。

 うちに冷凍庫がいっぱいあるんです。

 専用の450リットル、横置きの400リットル、冷蔵庫についている冷凍庫も300リットルとあります。仕事柄、まとめて魚が来る時がありますので。

新大久保育ちで肉も好き

 肉を食べないわけではありません。

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