熊本地震10年「節目ではない」 北九州市で体験型防災イベント
毎日新聞
2026/4/14 16:21(最終更新 4/14 17:30)
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観測史上初めて最大震度7を2度記録し、熊本、大分両県で災害関連死を含め278人が亡くなった2016年の熊本地震から10年に合わせて北九州市小倉北区で13日夜、体験型の防災イベントが開かれた。市内外から100人を超す市民が参加して不測の事態への即応力や地域共助の意識を高めた。
産学官民の防災活動実践者らで構成する任意団体「防災Lab.北九州」が実施。会場では避難所を想定した受け付け訓練で来場者を出迎え、地震体験車や被災地向けテントを使った体験があった。
冒頭、被災や災害関連などで亡くなった犠牲者を悼み黙とう。被災地派遣で現地を訪れた北九州市職員らが体験を語った。登壇した市立大2年の斉藤妃那(ひな)さん(19)は小学3年の時に熊本県宇土市で地震を経験。「食事中に大きな音と食器が割れる様子に驚き、身動きが取れずにいた。今生きていられるのも家族や支援者のおかげ」と振り返り、声を詰まらせた。さらに「(今も)どう乗り越えていけば良いかは分からない状態にある」と肩を震わせながら苦しい胸の内を吐露した。余震におびえ、家族と車中泊で過ごした日々を語っていた。
その後は、さまざまな分野で活動するメンバーが災害時の対応を紹介。車中泊における避難方法や被災時のペットとの向き合い方、さらには避難所で起こりうる性被害の実態についても紹介された。実行委員長で市立大の村江史年准教授(43)は「現在進行形で苦しんでいる人もおり、10年は節目ではない。発生を教訓に培ってきたこともあるので、引き続き防災意識を高めていきたい」と述べた。【橋本勝利】
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