松竹は14日、大阪・道頓堀にある大阪松竹座ビルについて、5月末の閉館後に建物を解体する方針を明らかにした。「道頓堀の凱旋(がいせん)門」として親しまれた外観部も含めた解体を予定し、着工時期と、跡地の利用については未定としている。
同日開かれた取締役会で決議し、2026年2月期の決算説明の中で公表した。「関係各所との協議及び諸手続きが整い次第」工事に着手するとしている。
松竹座は1923年、関西で初の本格的な洋式劇場として誕生。ネオ・ルネサンス様式の建物は近代の名建築とされ、97年に正面の優美な大アーチを生かす形で建て替えられ、現在のビルとなった。
松竹は昨年8月、建物内設備の老朽化を理由に、松竹座の興行終了と、ビルの閉館を発表。今年3月には、道頓堀での劇場再開を念頭に「新たな文化芸能発信拠点」の実現に取り組む方針を公表した。【関雄輔】