西のハコから

皆と同じは息苦しい 多彩な表現たどる新連載「西のハコから」

ニットキャップシアター「土曜日の過ごしかた」=井上嘉和撮影
ニットキャップシアター「土曜日の過ごしかた」=井上嘉和撮影

 それぞれの土地、それぞれの空間で、多様な表現が日々生み出されている演劇界。「西のハコから」と題し、関西発の印象に残った公演を紹介します。

言葉奪われた人たちの責任

 「皆と同じこと」しかできなくなった世の中は息苦しい。

 1930年代半ば、京都の街で「土曜日」と銘打った新聞が創刊された。ニットキャップシアター「土曜日の過ごしかた」(2月20~22日、ロームシアター京都ノースホール他)は、同紙を巡る人模様を描いた群像劇だ。

 現代の世相と響き合う社会の変容を、ごまのはえさんの脚本と、橋本匡市さんの演出で浮かび上がらせた。

 「土曜日」は、街の話題から映画評、政治に対する疑問まで、市井の声を集めたメディアだった。

 発行人の斎藤雷太郎(西村貴治さん)は、人々が集う「広場」のような新聞にしたいと、…

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