ロシアによる侵攻を受けるウクライナを離れ家族と福岡市で暮らすナディーヤ・ツビリュークさん(37)が15日、八幡中央区商店街(北九州市八幡東区)の「100円商店街」イベントで、歌とトークを披露し、日本と日本人への感謝を述べ平和を願った。
ナディーヤさんはキーウに住みテレビ放映のプログラムを作る仕事のほか、MCや声優もしていた。そんな生活は2022年2月に始まったロシア侵攻で一変。「戦争が起こると信じていなかった。びっくりしてパニックになり、ストレスも多かった」という。
仕事も失い、ウクライナ西部を経て3月に沖縄県に避難した。保育園で英語を教え、もっと日本語を勉強したいと23年7月に福岡市へ。今はアルバイトをして、両親、弟妹と5人で暮らす。「戦争が始まる前は来年や来月に『こんなことがしたい』と予定も立てられた。でも戦争の経験があると明日、来週、来月が遠い」
もともと日本とは縁があった。06年に「キエフナイチンゲール合唱団」の一員として来日。約1カ月間各地を回り、日本が大好きになった。14年にはキリスト教の宣教師として来日し、教会を手伝ったこともあった。
商店街の事務長、中尾真奈美さんとは新型コロナ禍前からの知り合い。「もっとウクライナを知ってもらい、平和について考えるきっかけになれば」(中尾さん)と、2月と8月を除く年金支給日に合わせて開くイベントへの登場が決まった。
ナディーヤさんはまず中尾さんらの質問に答え、ウクライナにはボルシチの他にもおいしい料理がいっぱいあり、ウクライナ人は優しく、すぐに友達になれ歌が大好きなどと紹介。「平和な日本で家族と一緒に安心して住め、感謝しています」とお礼を述べた。その後、ウクライナ語で民謡など4曲を歌った。
朝起きると「生きている」と神に感謝する。サポートしてくれた日本への謝意も深い。「日本が戦争を経験しないように」とも祈る。神への感謝を歌った4曲目のラストでは、日本語で呼びかけた。「ウクライナと日本を守ってください」【宮本勝行】
【時系列で見る】
-
EU、ウクライナへの無利子融資を承認 ハンガリーの軟化受け
14日前 -
ロシア流「闇バイト」 破壊工作にウクライナ人雇う理由=福永方人
14日前 -
ウクライナへ 心つなぐコンサート 現地の子どもと中継も 来月3日 /広島
14日前 -
ブルガリア議会選、親露野党が過半数に ウクライナ支援に消極的
15日前 -
ウクライナ、ロシアの原油収入「戦費になる」 制裁緩和を批判
16日前 -
ドローン戦争が変えた男女差 操縦技術>体力・身体能力
16日前独自 -
「女の顔」をし始めたウクライナの戦争 ドローン操縦で敵兵狙撃
16日前独自 -
ウクライナに英が無人機12万機供与、独は共同生産 関係国会合
19日前 -
ロシアが誇示する帰還軍人優遇 裏で学生の勧誘進み、戦傷者増加
20日前 -
願うは平和 商店街イベントでウクライナ避難民が歌披露 北九州
20日前 -
戦争で狙われる原発 浮き彫りになる脆弱性、軍事攻撃は想定せず
20日前現場ルポ -
「原発も戦場に」 ウクライナ侵攻が示した現実
20日前現場ルポ図解あり -
ドローン衝突で狂う廃炉計画 重要機能喪失、戦争リスクあらわに
20日前現場ルポ図解あり -
平和への願い、歌声にこめて ロシア侵攻で家族と福岡へ ナディーヤさん 八幡中央区商店街 /福岡
20日前 -
ハンガリー次期政権、ウクライナへのEU融資認める意向
22日前 -
ゼレンスキー氏「無人兵器だけで陣地奪還」 露侵攻後で「初」
22日前 -
復活祭に合わせた一時停戦 ゼレンスキー氏が同意の意向
26日前 -
プーチン大統領、ウクライナ戦闘の一時停戦指示 復活祭に合わせ
26日前 -
対ウクライナ戦闘長期化のロシア 強まる政権と文化界の二人三脚
26日前深掘り