19日早朝、仙台市青葉区木町通2の住宅街で「クマ1頭が歩いている様子を見た」などの110番が相次いだ。駆けつけた宮城県警仙台北署員もクマを確認。県警は付近の住民に外出を控えるよう呼びかけている。
午前9時ごろには、市がドローン(無人機)を飛ばして、茂みにいる様子を確認した。住宅街で住民に当たる恐れもあるため「緊急銃猟」制度での発砲は難しく、市は箱わなを1基設置するなどして対応している。付近では18日にもクマが相次いで目撃され、県警は同一個体の可能性が高いとみている。
現場は県庁の北西約600メートルの中心街で、周辺にはマンションや店舗、オフィス、中学校などがあり、東北大学病院も近い。クマが目撃された建物周辺には規制線が張られ、警察官が入り口付近で警戒に当たるなど物々しい雰囲気に包まれた。近隣住民が時折外に出てきて、様子をうかがっていた。
近くを通りかかった市内在住の50代男性は「こんな街中でも、自分もクマに遭遇するかもしれないと思うと怖い。住宅街で発砲のような対策は難しいだろう」と不安な様子だった。
県は19日、今月に入ってクマの目撃数が48件となり、4月の値としては過去5年の平均値の1・5倍を超えたとして「クマ出没警報」を発令した。県は、朝夕の行動を避けるなどの警戒を呼びかけている。【山中宏之、福原英信】
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