高市氏に漂う孤立感、重鎮懸念 党「関係希薄」官邸「会えない」
4月10日、首相官邸4階の応接室。高市早苗首相が珍しく開いた「ランチ会」に招かれたのは、昨年10月の自民党総裁選で首相支持に回り、政権誕生の立役者となった麻生太郎副総裁ら党幹部3人だった。首相就任から半年がたとうとしていたが、首相と麻生氏が少人数で会食するのはこの日が初めてだった。
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麻生氏、ランチに手付けず
約1時間のランチ会では、憲法改正や安定した皇族数の確保を巡る皇室典範改正への対応が話し合われたという。さらに首相が国会出席時は「昼食を食べない。歯磨きや口紅を塗り直す時間が取れないから」と多忙な生活の一端を明かすなど話題は多岐に及んだ。一方で、運ばれてきた切り身の「焼き魚定食」に、麻生氏が手を付けることはなかった。
この日浮き彫りになったのは「会食」が持つ役割や意義に対する首相、麻生氏双方の考え方の違いだ。
党内で唯一となった派閥を率いて約20年となる麻生氏は、人間関係を築いたり、時には見えない互いの腹を探り合ったりする場として会食を重視してきた。
一方の首相は、会食に時間を割くよりも政策資料を読み込む時間を大切にする「政策重視」のスタイルを貫く。
「党を軽視している」いらだちも
首相が珍しくランチ会を呼びかけたのは、麻生氏を含む党執行部との連携重視をアピールする狙いがあった。だが、その思惑とは裏腹に麻生氏周辺は、会食の形式やメニューから「気遣い」が見えないことに、「首相側がいかに党を軽視しているのかを物語っている」といらだちを隠さない。
政治家の会食には「料亭政治」「飲み食い政治」などの批判があるが、高市首相が政治の師と仰ぐ安倍晋三元首相も会食を多用する政治家だった。2020年に連立相手だった公明党の山口…
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