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となりの発達障害

働きづらさの背景に発達障害? 「診断なくても就労支援」の挑戦

「WORK!DIVERSITY(ワーク・ダイバーシティ)プロジェクトin岐阜」のスタッフ(左)に就労相談をする一輝さん(仮名)=岐阜市長住町2の事務局で2026年2月13日、黒田阿紗子撮影
「WORK!DIVERSITY(ワーク・ダイバーシティ)プロジェクトin岐阜」のスタッフ(左)に就労相談をする一輝さん(仮名)=岐阜市長住町2の事務局で2026年2月13日、黒田阿紗子撮影

 同じミスを繰り返す、上司の指示通りに動けない――。働きづらさには、発達障害の特性が関係しているかもしれない。

 職場での配慮や支援機関のサポートには、障害の診断が必要になることが多い。だが抵抗感があったり、特性の自覚がなかったりして、診断を持たない人もいる。

 「『障害者』にならなければ支援につながれないのはおかしい」として、もともとは障害者を対象とする手厚い就労支援を、多様な生きづらさを抱える人に提供するまちがある。岐阜市だ。

 民間が主導し、地域ぐるみの挑戦を始めて3年あまり。見えてきたのは、大きな経済効果の可能性と雇用拡大に向けた課題だった。

 <同時公開の関連記事> 
 「障害者手帳は就職のパスポート」でいいのか 就労支援の新法を 

ADHDの可能性を指摘されたが

 「両方、ちゃんと見ておいて」

 スーパーマーケットで冷蔵設備工事の現場監督をしていた時のこと。一輝さん(25)=仮名=は先輩の指示に戸惑った。

 1カ所は目の前にある冷蔵ケースだが、もう1カ所は棚の向こうで、同時には見えない場所にある。

 結局、遠い方は確認しないままになり、後から厳しく注意された。両方の現場を小まめに行き来して確認するという発想はなかった。

 失敗続きで朝起きられなくなり、メンタルクリニックに駆け込んだ。チェックシートに答えると、医師から「うつ病とADHD(注意欠如・多動症)の可能性がある」と言われた。

 不注意を減らすための薬を処方されたが、効果を感じられず、再受診しなかった。勤めていた施工管理会社は9カ月で退職し、岐阜市の実家に…

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