イスラエルと米国の先制攻撃で、イランにミサイルが降り注いだ。爆弾が多くの人の命を奪っている。日本では、ホルムズ海峡封鎖に伴う原油価格高騰への「不安の声」が報じられる。
イラン出身で日本で活動する俳優、サヘル・ローズさんは今、何を思っているだろうか。率直な気持ちを聞いた。
世界に目を向けて
「とても理解できる部分もあると感じています」。サヘルさんは意外な反応を示した。中東のリアルと極東のムードとの非対称について質問したときだ。
軍事大国のリーダーが、あからさまな国際法違反と、力による一方的な現状変更を企て、現地では多数の子どもを含む市民に犠牲が出ている。
他方、日本では石油ショックとナフサ不足の心配ばかりが目立つ。この点をどう思いますかと尋ねたところ、サヘルさんはこう答えた。
「今の日本、ずっと物価高が続いていますよね。より拍車がかかれば、自分たちの生活に影響が及ぶことへの戸惑いや不安を覚える方も多くなるのではないでしょうか」
輸入に頼っている原材料品が不足する。必需品が値上がりする。生活がさらに苦しくなるのではと心配になる。
「これは日本の方だけではなくて、イランでもそうですし、どの国の方でも、多くの人が自然に抱く感覚だと思います」
だからこそ世界に目を向けてほしいと呼びかける。
「戦場と化しているイラン、パレスチナのガザ、ウクライナとロシアの戦争でも、日本に大きな影響がありました」。その先まで思いをはせてもらいたいと望む。
「もし戦争が起きてしまったら、戦場に自分たちの家族が行くかもしれない。そもそも戦争が起きなければ、お互いの国の人々の生活を圧迫することはなかったはず。イランで起きていることも、決して無関係ではないと考えています」
とはいえ日本は「戦争反対」と言い出しにくい雰囲気に包まれつつある。東アジアやユーラシア大陸や中東の一部の国のような言論弾圧がないにもかかわらず。
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