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沖縄 交差するまなざし 今、平和劇を 永田健作さん/下 「次の戦」招かぬために

「平和市民劇」の演技を指導する永田健作さん(左端)=写真はいずれも藤原健撮影
「平和市民劇」の演技を指導する永田健作さん(左端)=写真はいずれも藤原健撮影

 今年2月14日。沖縄県宜野湾市の沖縄国際大体育館が1日限りの創作劇「平和市民劇」(市民でつくる平和劇)の舞台になった。脚本を書き、演出したのは永田健作さん(44)=那覇市=で、出演者は沖縄在住の中学生と高校生、社会人だ。この日の上演に向けて38回の稽古(けいこ)を積み重ねた。

 これまで永田さんが手掛けてきた「平和劇」は、81年前の沖縄戦当時の人々の辛苦、痛覚を再現して直接、伝える手法だった。今回は、戦跡のガマ(自然洞窟)を現代の中学生らが訪れるという筋立てで、そこで命を落とした少年兵が霊となって現れる。「あのとき」と「いま」の時間の往還が観客には見えるが、舞台上では、女子中学生の一人だけが少年兵と会話ができる。ほかの登場者は気配を感じても、見えない、声も聞こえない設定だ。

 「また、会えますか?」。現代の中学生の問いに、「会えるよ、(あなたが)忘れさえしなければ」と当時の少年兵が応じると、舞台は一気にフィナーレを迎える。

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