冬眠明けのヒグマやその痕跡の発見、通報が増える中、札幌市の秋元克広市長は22日の定例記者会見で、市の春先の対応について明らかにした。市街地出没時の状況把握などにドローンを用いる実証実験や動物園、山際の学校などへの電気柵の設置を進める。
市はヒグマを人里から遠ざけ、ハンターの育成を図る春期管理捕獲を30日まで実施中。秋元市長は「現時点で、具体的な個体の足跡を確認したケースはない」と述べた。
一方、4月は19日までに中央区、南区で計3件の出没情報を市が確認した。
ヒグマは5月ごろから繁殖期を迎え、行動が活発化する。市は住民の生活圏への侵入抑制策として新たに市有施設への電気柵の設置を始める。2025年11月にヒグマが侵入した円山動物園(中央区)や山際の小中学校8校が対象。また、ボランティアや町内会と協力して草刈りなどの緑地管理も行う。
専門家や民間企業と連携し、ドローンの活用策も検討する。赤外線カメラやスピーカーを搭載した機体を用い、出没した個体の状況把握や緊急銃猟実施時に近隣住民への音声による注意喚起などへの活用を模索する。
まもなく山菜採りやレジャーなどで山に入る市民が増えるシーズンを迎える。秋元市長は「事前にヒグマの出没情報を確認し、薄暗いときに一人で行動しない。フンや足跡を見たら引き返し、食べ物やゴミは必ず持ち帰ってほしい」と注意を呼びかけた。
25年度に市が把握したヒグマの出没情報は363件と過去最多を記録した。餌となるドングリやヤマブドウなどが大凶作だったことが原因とみられている。【水戸健一】
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