「デモに意味はあるのか」。社会運動が盛り上がりを見せるたびに聞こえる声である。よどみに浮かぶうたかたのように、かつ消えかつ結びて、どこからともなくわいてくる。意味があるかないかと疑問文のごとき形式ではあるものの、ほぼ否定の言葉として使われる。はて? 街頭での異議申し立ては無意味なのだろうか。
「平和憲法、日本の宝」「改憲反対、9条守れ」「自民も維新も憲法さわるな」「アメリカ言いなり、もうやめて」。ビートに合わせてコールが響く。8日夜、国会前。「平和憲法を守るための緊急アクション」に参加した3万人(主催者発表)が歩道を埋め尽くした。
手に手にペンライト、思い思いの自作プラカードを掲げる。のぼり旗も林立するが、かつて集会でおなじみだった労働組合の旗は少数派。代わりに多く見られたのは、「散歩中の犬をニコニコ眺める友の会」「もんぺは嫌だ 着物が着隊」といった色とりどりの旗だ。実在の「市民団体」ではなく、普通の若者たちが、それぞれ個性を発揮して創作している。
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