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円安と物価高

日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。

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円安食い止めで“異端の構想” 原油先物売り介入に勝算は?

1ドル=159円台半ばの円相場を示すモニター=東京都中央区で2026年4月23日午前8時33分、鴨田玲奈撮影
1ドル=159円台半ばの円相場を示すモニター=東京都中央区で2026年4月23日午前8時33分、鴨田玲奈撮影

 中東情勢の混乱に伴い、政府内で円安食い止めのための異端の構想が浮上している。原油先物に大量に売り注文を出す「原油先物売り介入」だ。国家が相場師のように振る舞う奇策だが、勝算はあるのか。

原油高騰に連動して円売りの動き

 「この状況が続けば、断固たる措置も必要になる。我々の照準は全方位に向けている」。東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=160円台まで下落した3月下旬、為替政策を所管する財務省の三村淳財務官は報道陣の前で強調した。

 三村氏が「全方位」の言葉に込めたメッセージが原油先物市場への介入だ。

 政府関係者は、2月末の米国とイスラエルによるイラン攻撃後に始まった原油高と円安の動きが「ほとんど正確に連動している」と分析。実際、原油相場が上昇するほど円が売られ、原油相場が下落に転じれば円は買われるという関係が市場の公開データで明らかになっていた。

 背景にあるのは、資源小国である日本の弱点だ。原油のほぼ100%を海外からの輸入に頼る日本は、原油を購入する際にドル建てで対価を支払う必要がある。…

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