特集

オピニオン編集部 注目の1本

「特集ワイド」「論点」「記者の目」…オピニオン編集部のおすすめ記事を集めました。

特集一覧

国会前デモは「ごっこ遊び」なのか 市民が異議を申し立てる意味

改憲や戦争に反対の声を上げるデモの参加者たち=国会前で8日午後7時半、後藤由耶撮影
改憲や戦争に反対の声を上げるデモの参加者たち=国会前で8日午後7時半、後藤由耶撮影

 「デモに意味はあるのか」。社会運動が盛り上がりを見せるたびに聞こえる声である。よどみに浮かぶうたかたのように、かつ消えかつ結びて、どこからともなくわいてくる。意味があるかないかと疑問文のごとき形式ではあるものの、ほぼ否定の言葉として使われる。はて? 街頭での異議申し立ては無意味なのだろうか。

デマ笑い飛ばす「のぼり旗」

 「平和憲法、日本の宝」「改憲反対、9条守れ」「自民も維新も憲法さわるな」「アメリカ言いなり、もうやめて」

 ビートに合わせてコールが響く。8日夜、国会前。「平和憲法を守るための緊急アクション」に参加した3万人(主催者発表)が歩道を埋め尽くした。

 手に手にペンライト、思い思いの自作プラカードを掲げる。のぼり旗も林立するが、かつて集会でおなじみだった労働組合の旗は少数派。代わりに多く見られたのは、「散歩中の犬をニコニコ眺める友の会」「もんぺは嫌だ 着物が着隊」といった色とりどりの旗だ。

 実在の「市民団体」ではなく、普通の若者たちが、それぞれ個性を発揮して創作している。

 市民の街頭行動に対しては、「動員がかかり、日当が支払われている」という風説がたびたび流布される。創作のぼり旗はそうした古くさいデマを笑い飛ばし、個人で参加する意思を示す。

 デモの開始前、地下鉄の駅から国会正門前までの道すがら観察すると、1人で黙々と歩く参加者が多数を占めていた。

 デモ終了後、ある参加者はこう打ち明けた。

 「世界で起きていることにモヤモヤして…

この記事は有料記事です。

残り2431文字(全文3056文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

すべて見る

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月