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クマと向き合う

各地でクマによる被害が深刻になっています。私たちはクマとどのように向き合えばいいのでしょうか。

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「ウソだろ」早くも市街地に現れたクマ GW前に観光地の対策は

キャンプ場周辺に設置された電気柵と注意を呼びかける看板=宮城県川崎町で(みちのく公園管理センター提供)
キャンプ場周辺に設置された電気柵と注意を呼びかける看板=宮城県川崎町で(みちのく公園管理センター提供)

 冬眠から目覚めたクマが、早くも東北各地の市街地に出没し、住民の生活を脅かしている。出没のペースは過去最悪だった昨年以上だ。

 なぜ多いのか。被害を防ぐ方法はあるのか。ゴールデンウイークを控え、観光地やイベントの責任者は「あの手この手」で対策を練っている。

「怖いというよりウソだろ」

 4月19日、仙台市の住宅街にパトカーが駆けつけ、規制線が張られた。マンション敷地内の茂みに、午前中からクマが居座っていた。

 午後6時、警察官が「建物や車に入ってください」と住民に呼びかけて回った。周囲の安全を確認し、市の委託業者が「緊急銃猟」で麻酔銃を2度発射。クマを眠らせ、電気やりで駆除した。体長1・5メートル、体重125キロの雄の成獣だった。

 現場はJR仙台駅から直線距離で約2キロ、東北最大の歓楽街「国分町」から約1キロ。100万都市の中心部に現れたクマに、住民は不安を口にした。「怖いというよりウソだろ、という思い」「信じられない。何から対策すればいいのか」

「クマ出没警報」も異例の早さ

 環境省によると、2025年度の全国のクマによる被害者数(速報値)は過去最多の238人に上った。うち東北6県だけで全体の3分の2を占めた。

 その東北地方で今春、前年を大きく上回るペースでクマの目撃が相次ぐ。青森、岩手、宮城、秋田各県は22日までに、目撃件数などを基にした「出没警報」を発表している。

 冬眠明けのクマに対する最初の警報発表時期としては、異例の早さという。前年と比べると、…

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