本年令和8年は中尊寺が落慶して900年、そして「平泉」世界文化遺産登録15周年を迎える大きな節目の年となります。
平安時代の終わり、奥州藤原氏初代清衡(きよひら)公により金色堂を含む大規模な堂塔伽藍(がらん)の造営が完成し、ついに天治3(1126)年、落慶法要が厳修されました。
清衡公の半生は、「前九年・後三年合戦」により多くの尊い命を失う悲惨な争いを余儀なくされました。この体験が非戦を誓い平和な世の実現を願う決意となり中尊寺建立落慶となったのです。
この法会では、中尊寺建立の趣旨を記した「中尊寺建立供養願文」が奉読されました。残念ながら現在その供養願文の原文は失われていますが、幸いなことに200年後に模写された2巻(輔方(すけかた)本・顕家(あきいえ)本)によって創建当時の様子を知ることができます。
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