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私立・国立中の受験者数が首都圏で過去最多に。少子化が進む中、受験熱は地方にも広がっています。

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令和のリアル 中学受験

ママ友もうらやむ ほぼ塾なしで都立中合格 家庭学習のコツは?

ほとんど塾に通うことなく、親子での勉強で東京都立の中高一貫校に合格した上村玲奈さん(右、仮名)と母の理恵さん(仮名)=東京都内で2026年3月13日午後5時5分、川口峻撮影
ほとんど塾に通うことなく、親子での勉強で東京都立の中高一貫校に合格した上村玲奈さん(右、仮名)と母の理恵さん(仮名)=東京都内で2026年3月13日午後5時5分、川口峻撮影

 受験料や教材代など何かとお金のかかる中学受験。特に費用がかさむのが塾代だ。塾に何年も通い、塾代だけで数百万円をつぎ込む家庭も少なくない。

 そんな中、東京都内に住む上村理恵さん(48歳、仮名)の長女、玲奈さん(仮名)は、通信教育を使った家庭学習を中心に、第1志望だった都立中高一貫校に合格した。

 3年間塾に通った場合と比べて、かかった費用は2分の1程度。さらに自分のペースで勉強できたおかげで、5歳から始めたバイオリンの練習と勉強を両立することもできた。

 親子で過ごす時間が長く、行き詰まりやすいと思われる家庭学習。どんな心構えで乗り切ったのだろうか――。

  <主な内容>
 ・3年間でかかる塾代は?
 ・塾通いが難しかった理由
 ・家庭学習で行き詰まらないコツ
 ・なぜ家庭学習がうまくいった?
 第34部「令和のリアル 中学受験」は4月28~30日に公開します。
 29日公開 止まらぬ怒りスイッチ 中学受験は「心の傷」残した? 母の反省
 30日公開 中学受験で「成功」の兄と「失敗」の弟 子育て終えた母の答えは

3年間で130万円強

 中学受験をする場合、一般的に小学4年生から塾に通い始めることが多いとされる。

 複数の大手進学塾が公表している受講料では、4~6年生の3年間通った場合の塾代は200万円前後。これに教材費や夏期・冬期などの講習費用を合わせれば、300万円近い出費も覚悟せざるを得ない。

 一方、玲奈さんが塾に通ったのは、受験シーズンが近づいてきた6年生の9月から週1回と、夏休み・年末年始の集中講座だけ。3年間の通信講座の費用と合わせても130万円強で、自宅学習用のタブレット端末などの教材費や模試代を加えても、わずか160万円ほどだった。

 「お金がかかってないのにずるくない?」

 玲奈さんが模試で好成績を取ったとき、理恵さんはママ友にそんな言葉をかけられた。

 ただ、理恵さんが塾に頼り切らなかったのは、費用を抑えたかったからではない。

 玲奈さんがバイオリンの練習に打ち込んでいたため、塾に通っている暇がないほど忙しかったからだ。

塾よりもバイオリン

 玲奈さんは、3年生のときから、ジュニアオーケストラでバイオリンを演奏してきた。

 練習は月3回程度で、2時間半に及ぶ。また、オーケストラに参加する条件だった別の教室でのレッスンも、週1回通っていた。母子での自宅練習も、長い日には1日5時間に上った。

 小学生以上が参加するジュニアオーケストラだが、ハイレベルな演奏技術を求められる。他のメンバーと息の合った弓の動きや、きれいな演奏姿勢を保つ必要がある。技術の高さで決まる席順を巡る「熾烈(しれつ)な争い」もあり、気が抜けない。

 メンバーの中には、中学受験のための塾の授業を受けた後に、練習に参加する子もいた。塾とオーケストラのはしごで、疲れ果てている様子だった。

 「寝ながら弾いているような状況でした。塾との両立は大変なんだろう」

 理恵さんはそう実感したという。

都立中高一貫校に挑戦

 オーケストラの休憩時間に、メンバー同士でお菓子を交換するのが玲奈さんの楽しみで、バイオリンはどうしても続けたかった。

 そこで親子が頼ったのが…

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