介護福祉士DJ×RIP SLYMEメンバーら 特養でイベント

特別養護老人ホーム「須磨浦の里」で開催された音楽イベントを楽しむ高齢者たち=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時22分撮影、木山友里亜撮影
特別養護老人ホーム「須磨浦の里」で開催された音楽イベントを楽しむ高齢者たち=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時22分撮影、木山友里亜撮影

 介護施設をいっときだけディスコに――。神戸市須磨区の特別養護老人ホーム「須磨浦の里」で、介護福祉士でDJとしても活躍する大滝亮輔さん(38)らが企画した音楽イベントが関西で初開催された。施設を利用する高齢者やその家族、職員ら約120人が、約40分間の「非日常のロマン」を楽しんだ。

 ホームを運営する社会福祉法人あんず会が主催し、大滝さんやヒップホップグループ「RIP SLYME」のSUさん(52)らが企画・出演した。

 大滝さんは静岡市内の老人保健施設で介護福祉士として働いている。「介護福祉士でDJの自分だからできること」を模索し、2019年から20回以上、全国の高齢者向けの施設などでDJイベントを開催。「おばあちゃん子だった」というSUさんも思いに共感し、企画に携わってきた。

音楽イベント「ロマンディスコ」を企画し、DJとして出演した大滝亮輔さん=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時20分、木山友里亜撮影
音楽イベント「ロマンディスコ」を企画し、DJとして出演した大滝亮輔さん=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時20分、木山友里亜撮影

 須磨浦の里でのイベントは大滝さんらの活躍を知った角村滋樹施設長が依頼し、19日に開かれた。「ロマンディスコ」と銘打ち、壁一面に神戸市内の昔の写真や、曲の雰囲気に合わせた画像がネオン色の光と共に投影され、施設の一室が「ディスコ」に変身した。

 大滝さんらは美川憲一の「さそり座の女」や松任谷由実の「真夏の夜の夢」など過去のヒット作から、映画「ズートピア2」(25年)の主題歌など最近の曲も披露。参加者らは手にペンライトを持ち、立ち上がって踊ったり、リズムに乗りながら静かに聴き入ったりしていた。参加した木村千代子さん(88)は「昔ディスコで踊った時を思い出して本当に楽しかった」と話した。

音楽イベント「ロマンディスコ」に出演した「RIP SLYME」のSUさん=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時9分、木山友里亜撮影
音楽イベント「ロマンディスコ」に出演した「RIP SLYME」のSUさん=神戸市須磨区で2026年4月19日午後2時9分、木山友里亜撮影

 イベントは施設で働く職員にエールを送ることも狙いの一つだ。参加した介護主任の金森祐太朗さん(34)は「介護は暗い、きついというイメージがあると思う。同じ介護職員の方が自分の個性やスキルを生かして活躍している姿は、介護に対する励みになった」と話した。

 大滝さんらは今後、高齢者向け施設だけでなく障害者や親のいない子どもを対象にしたイベントができないかと考えているという。「目の前にいる人を幸せにできるという意味では、介護福祉士もDJも同じ。音楽を通じて人生を振り返ったり、非日常を楽しんだりしてもらいたい」と目を細めた。【木山友里亜】

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