横浜・阿部葉太×奥村頼人 「バチバチ?」な2人の本当の関係
昨シーズンの高校野球界は、横浜(神奈川)が先頭を走ってきた。2025年春の第97回選抜大会を19年ぶりに制するなど公式戦27連勝を遂げ、9月のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)には最多4人が選ばれた。
濃密な3年間を過ごし、名門復活へ苦楽を共にした前主将の阿部葉太(ようた)選手(18)と、エースで4番だった奥村頼人(らいと)選手(18)。阿部選手が「ライバル心はなかった」と振り返れば、奥村選手は「世間が思う阿部葉太はうそです」と明かす。互いをどう思ってきたのか。
春のセンバツも終わり、新年度を迎えた高校野球界では夏に向けたチーム作りが進んでいます。高校球児は日々、どんな思いで鍛錬を重ね、チームメートとどんな関係を築いているのでしょうか。GWにじっくり読んでいただきたい1本。今回は強豪・横浜高校で主将を務めた阿部葉太選手(現在は早稲田大)、エースで4番だった奥村頼人選手(現在はロッテ)の本音に迫ったロングインタビュー(26年1月公開)後編を再掲します。
主将キャラじゃない
――全国各地から精鋭が集う横浜。阿部選手は愛知、奥村選手は滋賀から進学したが、中学時代には対戦経験があり、互いの存在を認識していたという。
阿部 頼人には入学前に何回か会ったんですけど、その時はめちゃめちゃでかく感じていて、中学校の時から丸刈りだった。いかついイメージでしたね。投手だけど、バッティングも良いって聞いていて、実際に練習を見て、そう言われるだけのことはあるなと思いましたね。
奥村 (阿部は)守備と足はすごいものがあるけど、バッティングは今一つって聞いていたんです(笑い)。中学の時に対戦する機会があり、自分はレフトを守っていたんですが、阿部にはレフトオーバーを2本打たれて、すごいなとは思った記憶があります。
でも、入学して最初に新入生が全員バッティング練習をした時に阿部はホームラン1本で、自分は2本。だから、あまりたいしたことないです。
――走攻守のバランスに優れ、すぐに中心選手となった阿部選手は2年春に異例の下級生主将に抜てきされた。実績と経験は頭一つ抜ける存在だったが、リーダーシップに関しては……。
奥村 入寮する前に全員が集…
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