破壊的なトランプ時代をどう生き延びるか 藤原帰一・東京大名誉教授が解読

米海軍横須賀基地に停泊中の米原子力空母「ジョージ・ワシントン」に到着し、米軍関係者から歓迎を受ける高市早苗首相(中央)とトランプ米大統領(左)=神奈川県横須賀市で2025年10月28日午後3時53分(代表撮影)
米海軍横須賀基地に停泊中の米原子力空母「ジョージ・ワシントン」に到着し、米軍関係者から歓迎を受ける高市早苗首相(中央)とトランプ米大統領(左)=神奈川県横須賀市で2025年10月28日午後3時53分(代表撮影)

 寺島実郎氏の日米関係再設計論に対する専門家の評価はどうか。日米関係に詳しい政治学者藤原帰一氏に聞いた。(聞き手・倉重篤郎/サンデー毎日5月10・17日号掲載)

関連記事:全体知の思索者・寺島実郎に大場弘行『サンデー毎日』新編集長が訊く 「日米関係再設計論」

「日米同盟の見直しを日本がすべきだ、というより、米国が日本防衛を約束しないという信頼できないパートナーになっており、この新事態に対応するために見直さざるを得ない、と言う方が正確だと思う。我々の知る米国は日本に防衛力増強の圧力をかけ続けてきたが、今我々が相手にしている米国政府はそうではない。本来同盟国は、米国の軍事力に同盟国の軍事力が加わる効果があるので、米国にとっても得になるはずだが、トランプはそういう考えを取らない。『大国が小国を支配するのは当たり前。小国と手を組むのは損だ。それより大国との交渉が第一。例えば、ロシアとの関係はNATOよりも重要だ』という考えだ」

「今世界がトランプ政権により壊されており、この愚かで破壊的な政権の時代を生き延びるために世界がどうするかが最大の課題だ。特に同盟国は深刻だ。イラン戦争でもうまくいかなくなったら同盟国が協力しないからだと圧力をかけてくる。群れを成した米国離れ現象が起きており、米国から離れて安全保障が実現できるか狼狽(うろた)えている状況だ。このへんが高市早苗首相には全然…

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