石油輸出国機構(OPEC)から脱退することを決めたアラブ首長国連邦(UAE)は近年、アラブの「盟主」を自任するサウジアラビアとの関係が険悪化していた。米国・イスラエルとイランの戦闘への対応でも足並みが乱れており、それが今回の決断につながったとの見方もある。不安定な地域情勢が続く中、湾岸諸国の分断が進む恐れも出ている。
UAE、サウジの「覇権」に異論
「今こそ、国益になることに注力すべき時が来た」。UAEは28日、国営メディアを通じた声明でこう強調し、「長期的な戦略、経済ビジョンと変化し続けるエネルギー情勢」がОPEC脱退を決断する要因になったと述べた。
決断の背景にあるとみられるのが、サウジとの政治的な緊張の高まりだ。サウジはペルシャ湾岸のアラブ諸国の中で主導的な立場をとってきた。だが、近年はUAEがサウジの「覇権」に異を唱えるような動きが出ていた。
象徴的なのがイエメンの内戦だ。…
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