主要なものは研究し尽くされ…「ウンチ化石」に着目した研究者
毎日新聞
2026/5/1 08:15(最終更新 5/1 08:15)
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地中には、太古の生物が残した排せつ物の化石が眠っている。ティラノサウルスによる巨大なものから、ミミズの仲間が出した米粒程度のものまで。そんな「ウンチ化石」も古生物学の研究対象というが、何が分かるのか。千葉大の泉賢太郎准教授に話を聞いた。【中村聡也】
――ウンチも化石になるんですね。
◆そうです。古生物学では生命の活動の記録を示す「生痕(せいこん)化石」の一つに分類されます。
脊椎(せきつい)動物のウンチは水と有機物の塊で、普通は微生物に分解されますが、運良く地中に保存されると化石になります。世界では幅15センチ、長さ44センチで、ティラノサウルスが「主」と推定される巨大なものも見つかっています。
私の専門は、海底で主にプランクトンを餌にしていた無脊椎動物のウンチ化石です。ミミズと同じ環形動物のユムシ類や、ゴカイ類によるものと推定されます。彼らは砂や泥を飲み込み、排せつします。化石はチューブ状の巣穴に米粒のように残った状態で発見されます。巣穴の直径は数ミリ~数センチくらいです。
――研究の目標を教えてください。
◆研究を…
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