「幸せにしたいけど憎い」 5歳置き去りの理由と母の再出発
毎日新聞
2026/5/4 06:00(最終更新 5/5 20:44)
有料記事
2460文字
「逃げたかった。息子を幸せにしたい気持ちだったが、憎い思いも抱いていた」
26歳のシングルマザーは法廷で涙ながらに心境を明かした。
夜職に就いて家計をやりくりしたが、電気の供給がついに止まった。
真夏の自宅に5歳の長男を置き去りにして、知人の家に出かけた。
無垢(むく)な息子は、そんな母を見送り手を振っていた。
女性が問われた罪は、保護責任者遺棄。事件に至った明確な原因はうまく説明できないが、自分なりに向き合おうとした。
「放置しても大丈夫、と……」
札幌市でも暑さが本格化した2025年7月13日。この日の夕方、市内の集合住宅駐車場付近でひとりぼっちでいる男児を、近隣住民が発見した。
住民が声をかけると、男児は応じた。
…
この記事は有料記事です。
残り2147文字(全文2460文字)