国内では生産量が少ない果物「ポポー」の食材利用を進めようと、広島修道大ひろしま協創中・高校(広島市西区)の生徒が1年かけて、県産リンゴなどと合わせたジャムを開発した。オリジナル商品として「新たな地域の特産に」と販売にも乗り出している。
ポポーはバンレイシ科の果樹で、原産地は北米。アケビのような形の実は柿に似た味がするため「アケビガキ」とも呼ばれる。西日本の一部などで栽培されているが、傷みやすいこともあり市場にはほとんど出回らない。
同校高校2年の科目「探究」で、昨年春から6人のグループがポポーを使った食品の研究を始めた。「あまり知られていない食材を活用してみたい」という考えからだ。
最初はドライフルーツにしてみたが、苦みが強く種が残ることから断念。昨夏からジャムへの利用に挑戦し、果肉の煮詰め具合、加える砂糖の種類や量などの検討を繰り返した。リンゴを加えると苦さが減って食べやすくなり、レモン果汁で香りを良くした。学年末が近づいた2月、ようやく納得できるできばえになった。
「レシピを考案しただけではもったいない」という思いから、福祉施設「ふなき福祉園」(同市安佐南区)に依頼して瓶詰め(50グラム)計60個を作った。商品名はフランス語でリンゴを意味する「ポム」にちなみ「POPO&POM」とした。
実際に販売もしようと、今月19日には同市佐伯区湯来町の「湯来特産品市場館」前に出したブースに6人が立った。訪れる住民らに商品の説明をしながら、用意した約50瓶を売り切った。食材に使ったポポーは湯来町産。成瀬芽梨さんは「地域おこしに関心があって取り組んだ課題。湯来の新しい商品にできれば」。山崎結さんは「ジャムに行き着くまで苦労したので、感慨深いです」と話した。
3年生の「探究」はグループから個人での課題研究になるが、6人は引き続きポポーをテーマにするという。伊崎玲菜さんは「ジェラートやプリンなど、まだ製品化されていないものを考えたい」と話した。【宇城昇】