幻の果実「ポポー」特産に 高校生が1年かけてジャム開発

ポポーを使ったジャムを開発した広島修道大ひろしま協創中・高の6人=広島市佐伯区で2026年4月19日午前10時51分、宇城昇撮影
ポポーを使ったジャムを開発した広島修道大ひろしま協創中・高の6人=広島市佐伯区で2026年4月19日午前10時51分、宇城昇撮影

 国内では生産量が少ない果物「ポポー」の食材利用を進めようと、広島修道大ひろしま協創中・高校(広島市西区)の生徒が1年かけて、県産リンゴなどと合わせたジャムを開発した。オリジナル商品として「新たな地域の特産に」と販売にも乗り出している。

 ポポーはバンレイシ科の果樹で、原産地は北米。アケビのような形の実は柿に似た味がするため「アケビガキ」とも呼ばれる。西日本の一部などで栽培されているが、傷みやすいこともあり市場にはほとんど出回らない。

ポポーの果実=広島修道大ひろしま協創中・高校提供
ポポーの果実=広島修道大ひろしま協創中・高校提供

 同校高校2年の科目「探究」で、昨年春から6人のグループがポポーを使った食品の研究を始めた。「あまり知られていない食材を活用してみたい」という考えからだ。

 最初はドライフルーツにしてみたが、苦みが強く種が残ることから断念。昨夏からジャムへの利用に挑戦し、果肉の煮詰め具合、加える砂糖の種類や量などの検討を繰り返した。リンゴを加えると苦さが減って食べやすくなり、レモン果汁で香りを良くした。学年末が近づいた2月、ようやく納得できるできばえになった。

 「レシピを考案しただけではもったいない」という思いから、福祉施設「ふなき福祉園」(同市安佐南区)に依頼して瓶詰め(50グラム)計60個を作った。商品名はフランス語でリンゴを意味する「ポム」にちなみ「POPO&POM」とした。

瓶詰めのラベルに描かれたイラストは生徒が考案した=広島市佐伯区で2026年4月19日午前10時52分、宇城昇撮影
瓶詰めのラベルに描かれたイラストは生徒が考案した=広島市佐伯区で2026年4月19日午前10時52分、宇城昇撮影

 実際に販売もしようと、今月19日には同市佐伯区湯来町の「湯来特産品市場館」前に出したブースに6人が立った。訪れる住民らに商品の説明をしながら、用意した約50瓶を売り切った。食材に使ったポポーは湯来町産。成瀬芽梨さんは「地域おこしに関心があって取り組んだ課題。湯来の新しい商品にできれば」。山崎結さんは「ジャムに行き着くまで苦労したので、感慨深いです」と話した。

 3年生の「探究」はグループから個人での課題研究になるが、6人は引き続きポポーをテーマにするという。伊崎玲菜さんは「ジェラートやプリンなど、まだ製品化されていないものを考えたい」と話した。【宇城昇】

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