画家の丸木位里(いり)(1901~95年)、俊(とし)(12~2000年)夫妻が原爆の惨禍を描いた連作「原爆の図」を展示する埼玉県東松山市の「原爆の図丸木美術館」が資金難となり、緊急支援を呼びかけている。
開館60年となる27年のリニューアルオープンに向けて長期休館し改修工事中だが、物価高による工事費などの高騰に直面した。「今年度内に少なくとも約5000万円以上を確保しなければ、リニューアルオープンにたどり着けない」と苦境を訴える。
資金不足に陥ったのは、さまざまな要素が重なっている。改修工事前、大雨の影響で美術館南側の斜面が崩落。復旧費用がかかったり、改修工事で想定外の補修が必要と分かったりした。
67年開館の丸木美術館は入館料や寄付、物品販売などで運営を続けてきた。美術館側の説明では、近年の年間収入は約2800万円。一方、絵画修復や改修工事費を含まない平均支出は年間3000万円超に及ぶ。
資金難の影響はすでに具体的な形で表れている。毎年、原爆の図の修復を愛知県立芸術大に依頼していたが、昨年度から中止した。…
この記事は有料記事です。
残り610文字(全文1072文字)
【時系列で見る】
-
「原爆の図」美術館ピンチ 資金難でリニューアルに暗雲
7時間前 -
長崎原爆写真展の学生ガイド育成へ 「伝える会」設立、継承に力
3日前 -
被爆70年後の肺がんから原爆由来のウラン 研究の専門家が講演
6日前 -
「焼き場に立つ少年」など 国連本部で原爆展 核の衝撃を写真で
7日前 -
「歩ける私が行くしか」 NPT再検討会議に参加 82歳の覚悟
8日前 -
「核兵器は悪魔の凶器」 被団協代表・田中さん、日本に危機感も
8日前 -
83歳がNYで「一歩」へ 折り鳩に込める希望と原爆の理不尽
10日前 -
「こんな偶然」同級生と知った被爆者2人、NPT会議に合わせ渡米
10日前 -
「遺志受け継ぐ」 原爆で犠牲の米捕虜を調査の森重昭さん悼む
11日前 -
戦争と原爆に翻弄された女性の悲哀 名作放送劇を舞台に 広島
13日前 -
八女の原爆残り火 ハワイで来月点灯 融和と平和を願い 禎子さんの遺族が計画 /福岡
15日前 -
米国などのイラン攻撃批判も 長崎・平和宣言起草委員会の初会合
16日前 -
被爆から「70年後も内部被ばく」確認 長崎大など研究グループ発表
17日前独自 -
すったイモ塗った81年前 岐路立つ世界に「核も戦争も許せぬ」
17日前 -
セーターが語る「苦しみ」 被爆者援護法ない時代、編み物で生計
21日前 -
会ったことのない曽祖父の体験 映像作品でつなぐ広島の記憶
24日前 -
名もなき主人公たちの秘話 記録を歴史に刻む責務
24日前 -
/361 ろうあ被爆者の声、継承へ /長崎
27日前 -
長崎で被爆体験伝え約30年、元小学校教諭の山川剛さんが引退
27日前