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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「原爆の図」美術館ピンチ 資金難でリニューアルに暗雲

「原爆の図」の第2部「火」=埼玉県東松山市で2025年6月13日、後藤由耶撮影
「原爆の図」の第2部「火」=埼玉県東松山市で2025年6月13日、後藤由耶撮影

 画家の丸木位里(いり)(1901~95年)、俊(とし)(12~2000年)夫妻が原爆の惨禍を描いた連作「原爆の図」を展示する埼玉県東松山市の「原爆の図丸木美術館」が資金難となり、緊急支援を呼びかけている。

 開館60年となる27年のリニューアルオープンに向けて長期休館し改修工事中だが、物価高による工事費などの高騰に直面した。「今年度内に少なくとも約5000万円以上を確保しなければ、リニューアルオープンにたどり着けない」と苦境を訴える。

 資金不足に陥ったのは、さまざまな要素が重なっている。改修工事前、大雨の影響で美術館南側の斜面が崩落。復旧費用がかかったり、改修工事で想定外の補修が必要と分かったりした。

 67年開館の丸木美術館は入館料や寄付、物品販売などで運営を続けてきた。美術館側の説明では、近年の年間収入は約2800万円。一方、絵画修復や改修工事費を含まない平均支出は年間3000万円超に及ぶ。

 資金難の影響はすでに具体的な形で表れている。毎年、原爆の図の修復を愛知県立芸術大に依頼していたが、昨年度から中止した。…

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