戦争の悲惨さや平和、命の大切さなどをテーマにした作品で知られ、2023年10月に75歳で亡くなった津市の版画家、久保舎己(すてみ)さんの版画計30点が、三重県立美術館に収蔵された。同館は9月8日~12月27日、収蔵した全点の展示を計画している。
久保さんは生前、名声や金銭的価値には無関心だった一方で、自身の思いを表現した作品をより多くの人に見てもらうことを重視していた。久保さんの妻・文世さん(78)は「舎己さんの作品の思いや精神を多くの方にご覧になっていただけることを、心より喜んでおります」と話している。
独学で木版画、関係者から高い評価
久保さんは、1975年ごろから独学で木版画を始めた。生前は一貫して芸術団体に所属せず、賞を得ることにも興味がなかったため、芸術界では知る人ぞ知る孤高の存在だった。しかし、内…
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