連載

真相・ニュースの現場から

さまざまな事件や出来事の裏に隠された秘話、ヒューマンストーリーに迫ります。                   

連載一覧

真相・ニュースの現場から

「日本を市場と見込む」密輸組織 ゾンビを生む薬物の出所とは

関西国際空港で押収されたエトミデート入りのカートリッジ=関西国際空港で2026年1月20日午後3時10分、中村宰和撮影
関西国際空港で押収されたエトミデート入りのカートリッジ=関西国際空港で2026年1月20日午後3時10分、中村宰和撮影

 「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」の密輸が相次いで摘発されている。日本では1年前に製造や所持が原則禁じられたが、4月、海外からの渡航者が手荷物や航空便で国内に持ち込もうとした事案が3件、税関で立て続けに見つかった。

 こうした事件を受け、警視庁など捜査当局は「国際密輸組織がマーケットとして日本を狙っている」とみて警戒を強めている。

 ゾンビを生む違法薬物は、どこからやってくるのか。

元ラーメン職人、手荷物に「ココナツオイル」

 4月19日深夜、東京・羽田空港。マレーシアからの便で降り立った乗客が入国審査を終え、次々と手荷物を回収していく。その中の1人、台湾籍の男性(64)が税関で呼び止められた。

 怪しまれたのは、手荷物のスーツケースに入っていたココナツオイルのボトル1本。中身の液体を検査したところ、エトミデートと判明した。大量の衣類と菓子に紛れていたという。

 日付が変わり、医薬品医療機器法違反(輸入)容疑で現行犯逮捕された男性は、こう供述した。

この記事は有料記事です。

残り1232文字(全文1665文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月