InMyLife・旅の途中で

明るく軽やかに生きるため、闘う 作家・落合恵子さんの原点

クレヨンハウス東京店前に立つ落合恵子さん=東京都武蔵野市で、宮本明登撮影
クレヨンハウス東京店前に立つ落合恵子さん=東京都武蔵野市で、宮本明登撮影

 東京・吉祥寺の一角にある子どもの本の専門店「クレヨンハウス」。作家の落合恵子さん(81)が半世紀かけて築いてきた居場所です。

 季節の花々で彩られた玄関を入ると、目に飛び込んでくるのはガラスケースに陳列されたケーキに菜の花、リンゴといった旬の野菜や果物。

 初めて訪れる人は「本当にここは本屋なのか」と驚くかもしれません。2階には、子どもたちが夢中になって絵本を読む姿があります。

 人が、その人として気持ちよく生きていける場所。それが落合さんのいう「居場所」です。自分が自分であることを幼い頃から意識していた落合さんは、半生を通じてそんな居場所を求め、なければ自らの手で作ってきました。

 各界で確かな足跡を残してきた方々に、人生という旅について語っていただく新連載「InMyLife・旅の途中で」。初回に登場いただくのは、作家の落合恵子さんです。
 後編:言葉で、本屋で、背中押す
 <主な内容>
 ・婚外子として生まれて
 ・地続きにあった戦争
 ・初めて抱いた母への失望
 ・文化放送でアナウンサーに

こんなにお金、間違ってる

 <クレヨンハウスは1976年、東京・表参道にオープンした。勤めていた文化放送を退職しての開業。アナウンサーとして働きながら書いたエッセー『スプーン一杯の幸せ』(73年)がベストセラーとなった後だった>

 印税がすごい入ったんです。私はその時、給与生活者だったから、「1冊でこんなにお金が入るのは間違ってる。使わないと、私はきっと…

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