青森県板柳町議会は1日、臨時議会を開き、2028年春の開校を目指す統合小学校の改修整備費約15億円を盛り込んだ26年度一般会計補正予算案を可決した。町は3月以降、統合小関連予算案を5回にわたって提案していたが、いずれも賛成5、反対6で否決されていた。
統合小の整備を巡っては、24年に「新築」か「改修」を選ぶ住民投票が実施され、79票差で改修が上回った。しかし、工事費が住民投票時から約9億円増加することが判明。多数を占める野党会派が改修に反対していた。
この日の臨時議会では、珍しい形で予算案が可決された。予算案の採決に先立ち討論が行われ、今浩一議長が「住民投票の結果を尊重すべき」などと賛成の立場を表明した。この間、反対派の葛西幸男副議長に議長を交代していた。
今氏は討論を終えると、町議会の会議規則53条に「(議長が)討論をしたときは、その議題の表決が終わるまでは、議長席に復することができない」と記述があると指摘。議長を交代せずに、このまま採決に移るべきだと求めた。
この段階で、採決に加わらない議長席の葛西氏を除く出席議員11人の内訳が、賛成派6人、反対派5人と逆転。そのまま予算案が可決された。今氏は閉会後の取材に「今回が(28年開校の)リミットだった。(改修案を)議会で否定するものではないので、このような形を取らせていただいた」と説明した。【神崎修一】