中国政府は5月1日から、アフリカ諸国に対する関税免除措置を国交のある53カ国すべてに拡大します。アフリカとの連携を強化する背景には、さまざまな思惑があるようです。Q&A形式で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中国のアフリカに対する関税免除拡大」を解説します。
Q 中国はどんな措置を始めるの?
A アフリカの国交がある53カ国すべてに対して、輸入品の関税を免除する措置を始めます。
Q これまでの関税措置はどうだったの?
A 最貧国33カ国に対して関税を免除していましたが、5月1日から南アフリカやケニアなど20カ国も追加されます。
Q 中国が失う関税収入はどれくらい?
A 年間14億ドル(約2240億円)と見込まれています。
Q なぜアフリカと連携を強めているの?
A 世界に関税戦争を仕掛ける米国との違いを強調し、「責任ある大国」のイメージを打ち出したい思惑があるとみられます。
Q 対象外の国もあるの?
A アフリカで唯一台湾と外交関係があるエスワティニは対象外となりました。今回の措置は台湾の孤立化を狙った側面もあります。
Q 中国とアフリカの貿易規模はどれくらい?
A 中国はアフリカ最大の貿易相手国で、2025年の貿易総額は3480億ドル(約55兆円)です。
Q アフリカ側の反応はどうなの?
A 近年は対中貿易赤字が拡大しており、反発が募っています。「極めて不平等な貿易関係」と是正を求める声もありました。
Q 今回の措置でアフリカ側の不満を和らげることはできるのかな?
A 中国商務省の担当者は「貿易の均衡や持続的な発展を後押しし、中国とアフリカ双方が受益者になれる」と強調しました。ただ、関税免除がアフリカからの輸入増による貿易摩擦の緩和につながるかは不透明です。