モーニングは午後3時まで 東大阪の「あめりか亭」

モーニングメニューを紹介する店長の宮本靖広さん=東大阪市で2026年4月16日午後6時32分、塩路佳子撮影 拡大
モーニングメニューを紹介する店長の宮本靖広さん=東大阪市で2026年4月16日午後6時32分、塩路佳子撮影

 モーニングは午後3時まで。朝が遅い日や昼食を軽く済ませたい日にも重宝する。取材の日は卵サンドに飲み物、サラダ、ゆで卵が付いたセット(690円)を注文した。手作りの卵サンドは、ほんのりからしが利いた慣れ親しんだ味で、「そうそう、この味」と思わずうれしくなる。

 コーヒーと紅茶は3回までおかわり無料(90分制)とあって、いつも幅広い年代の人でにぎわっている。新聞を読んだり、音楽を聴いたり、おしゃべりに花を咲かせたり……。店長の宮本靖広さん(51)は「コーヒー豆の値上がりは気になるが、お客さんにとって心地の良い場所でありたい」とサービスを続ける思いを語った。

「あめりか亭」の外観=東大阪市で2026年4月16日午後6時28分、塩路佳子撮影 拡大
「あめりか亭」の外観=東大阪市で2026年4月16日午後6時28分、塩路佳子撮影

 元々は、宮本さんの父親がカラオケ付きの洋風居酒屋として1987年にオープンさせた。その後、カラオケボックスの普及を受けて、10年ほどで業態を喫茶店に変えたという。

 宮本さんが家業に入ったのは約20年前。モーニングは当初、午前11時までだったが、客の「まだいける?」という声を受けるなどして徐々に延び、現在は午後3時まで対応する。

あめりか亭 拡大
あめりか亭

 20年来の客や、毎日のルーティンで来店する人も少なくない。常連客が多く、「いつものでいいですか?」とオーダーをとる店員の親しげな声が響いていた。

 こだわっているのは対面での接客だ。「時代に逆行するようだが、タッチパネルやモバイルオーダーへの移行は今は考えていない」と宮本さん。15年ほど勤める女性(45)は「常に100人以上の常連客が頭に入っている」と話し、足音や自転車を止める音、イスを引く音でも誰かわかるというから驚く。

 人の温かさを感じる、いつまでも残っていてほしい喫茶店だ。【塩路佳子】

あめりか亭

 東大阪市長堂1の1の43。午前7時~午後8時。不定休(月1、2回)。近鉄布施駅からすぐの商店街「ステーションヤード ふせ12番街」にある。電話06・6783・7777。

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