国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は4月30日、カナダのバンクーバーで開かれたFIFA総会で、米国、カナダ、メキシコの共催で6月に開幕するワールドカップ(W杯)を巡り、「イランはW杯に出場する。もちろん、米国でプレーする」と述べた。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が報じた。
米国とイランの戦闘終結に向けた交渉は停滞しており、事態の打開は見通せない状況が続いている。イランは1次リーグG組の3試合を米国で実施予定だが、トランプ政権の高官はイランの代わりにイタリアを出場させるようFIFAに要請、イラン側は安全面の懸念から試合会場をメキシコへ変更するよう求めていた。FIFA側からはいずれも否定された。
トランプ氏は30日、インファンティノ氏の発言を受け、「私は構わない。プレーさせてやればいい」と語った。
米国はW杯でイラン選手の入国を認める方針を示している。ただ、「テロ組織」と認定しているイランの精鋭軍事組織・革命防衛隊の関係者が「ジャーナリスト」や「トレーナー」として同行することには否定的で、ルビオ米国務長官は4月、革命防衛隊とつながりのある人物は「入国できないかもしれない」と述べた。
イラン代表団の入国を巡っては、この日のFIFA総会を前に別の形で問題化した。米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、総会には加盟211協会のうち、イランの代表団だけが欠席した。イラン・サッカー連盟のメヘディ・タジ会長を含む代表団の少なくとも1人が、28日にトロントの空港で入国を拒否されたためという。
詳細は不明だが、カナダも革命防衛隊を「テロ組織」に指定している。タジ会長はその元司令官であり、経歴が問題視された可能性があるという。カナダのカーニー首相は30日、「革命防衛隊のメンバーは入国を禁止されており、今後も入国することはない」と述べた。【カイロ古川幸奈】
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