米国とイスラエルの対イラン軍事作戦を巡って、欧米間の亀裂が一段と深まっている。米国防総省は1日、ドイツに駐留する米軍約5000人を削減すると発表した。駐独米軍の一部撤収表明は、作戦に距離を置く欧州の同盟国への「懲罰」的な意味合いが強い。米国防総省が欧州各国に兵器納入が大幅に遅れる可能性があると警告したとも報じられている。ロシアのウクライナ侵攻が続くなか、欧州の抑止力低下が懸念される事態になりつつある。
「大統領は当然の反応をしている」。ロイター通信によると、ある国防総省幹部はドイツのメルツ首相の対イラン軍事作戦への発言を「不適切で役に立たない」と表現し、駐独米軍の削減方針についてそう説明したという。
欧州派遣米兵の半分が駐留
ただし、ドイツは米軍にとって欧州最大の拠点だ。作戦や部隊のローテーションによって異なるが、欧州に派遣されている米兵のおよそ半分にあたる3万5000~4万人が駐留。欧州軍とアフリカ軍の司令部や米国外では最大となる国防総省系の医療施設も設置されており、核兵器も配備されている。
実際に、米紙ニューヨーク・タイムズによると、イランの攻撃対象となった中東地域の基地の米兵らはドイツに避難した。負傷した米兵もドイツの医療施設に搬送されているという。一部撤収が実施されれば、…
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