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縮小社会に生きる

人口減少や高齢化問題に直面し、縮小する地域社会。それを受け入れて力強く、しなやかに生きる人々の息づかいを記者がルポします。

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「野球続けたい」を守れ! 人口減のマチにクラブ誕生、教員奔走

校区外の地域から参加する生徒もいるメンバーを指導する監督の成田裕一郎さん(右端)=秋田県北秋田市で2026年4月29日午前10時45分、真貝恒平撮影
校区外の地域から参加する生徒もいるメンバーを指導する監督の成田裕一郎さん(右端)=秋田県北秋田市で2026年4月29日午前10時45分、真貝恒平撮影

 野球を続けたい子どもたちの夢をかなえたい――。人口減少に悩む秋田県のマチに、軟式野球の地域クラブ「KITAAKITA TAKANOSU BASEBALL CLUB(キタアキタ・タカノス・ベースボール・クラブ)」が4月、誕生した。国は公立中学校の部活動を地域のスポーツ団体などに委ねる「地域移行」を進めており、同クラブは中学校の野球部が母体となって設立された。その裏には、“地域の宝”を救うべく、奔走した教員たちの姿があった。

 「これからランニング!」「オー」。4月下旬の休日、山あいにある北秋田市立鷹巣中そばの野球場に、元気な声が響き渡った。澄み切った春空の下、懸命に白球を追っていたのは、同中の生徒だけではない。同市に隣接する上小阿仁村の中学生も交じっていた。

野球をやりたい子たちの受け皿を…

 熱心に声をかけながら指導するのは、同中の教員でクラブの監督、成田裕一郎さん(44)。長く東京で教壇に立っていたが、6年ほど前に古里の秋田に戻り、同中に赴任。野球部監督も務めていた。…

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