岩手・大槌の山林火災、町が鎮圧宣言 発生から11日目

山林火災で鎮圧宣言が出された岩手県大槌町の中心部。雨が上がり青空が広がった=2026年5月2日午後0時6分、奥田伸一撮影 拡大
山林火災で鎮圧宣言が出された岩手県大槌町の中心部。雨が上がり青空が広がった=2026年5月2日午後0時6分、奥田伸一撮影

 岩手県大槌町の山林火災で、町は2日、「鎮圧」を宣言した。4月27日以降の降雨や消火活動によって、発生から11日目で延焼拡大の恐れがなくなったと判断した。町役場で記者会見した平野公三町長は「現場には火種が残っている可能性がある」と述べ、警戒を続ける考えを示した。

 焼損面積は町の約8%の1633ヘクタールで、平成以降の山林火災では国内2番目。発生から5日間は急速に燃え広がって一時は民家近くまで火の手が迫ったが、降雨後は火の勢いが弱まった。

 「鎮圧」とは、消防隊が制御できる火の勢いとなり、延焼拡大の危険がなくなったと判断した状態を指す。「鎮火」は、再燃の恐れがないと認定した場合に使う。

山林火災で黒く焦げた山の地表=岩手県大槌町で2026年4月28日午後5時20分、西夏生撮影 拡大
山林火災で黒く焦げた山の地表=岩手県大槌町で2026年4月28日午後5時20分、西夏生撮影

 最大で人口の3割に当たる1558世帯3257人に出されていた避難指示は、4月30日までに全て解除された。避難指示が出た地域に住む宮司の藤本俊明さん(76)は「消防力と地域住民の結束で、住宅の多い地域への延焼を防ぐことができてよかった」と振り返った。

 火災は4月22日午後1時50分ごろに大槌町小鎚(こづち)で発生。同日午後4時半ごろには約10キロ離れた吉里吉里(きりきり)地区の山林でも起きた。

 民家1棟を含む8棟の建物被害が出たほか、消火作業などで2人がけがをした。最大で12都道県約1200人の緊急消防援助隊や、自衛隊など15機超のヘリが投入され、消火や警戒に当たった。【奥田伸一】

あわせて読みたい

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月