ゴールデンウイーク(GW)ぐらいは、寝たいだけ寝て、好きなことを好きなだけやりたい――。思いのまま、連休を満喫している人も多いだろう。
ただ、心身ともに休息したはずなのに、連休明けになると、体調を崩してしまったり、気分が落ち込んだり……。そんな経験はないだろうか。
「連休明けをご機嫌に過ごすカギは、睡眠リズムです」
エムール睡眠・生活研究所の所長で、富山大名誉教授(睡眠環境学)の神川康子さんに、休日と眠りの関係について聞いた。
<主な内容>
・夜更かしで「時差ぼけ」に
・脳のコントロール機能に影響
・睡眠の乱れがもたらす怖い症状
・生活リズムを急に戻すのはNG
・理想的な休日の過ごし方は?
起床時間のズレで「時差ぼけ」
休日につい夜更かしや朝寝坊をしてしまうと、日中は頭がぼんやりしたり、集中できなかったりする。
そんな不調は休み明けになっても残りがちだ。
神川さんによると、こうした状態は「社会的時差ぼけ」(ソーシャルジェットラグ)と呼ばれる。平日と休日で、寝る時間や起きる時間が異なることで起こる。
時差ぼけといえば、海外に行くと、日本と現地の時刻が違うことから、体内リズムが崩れて起こる不調を指すが、社会的時差ぼけも同じメカニズムで起きるという。
デメリットしかない
神川さんに、起床時間のズレで起きる時差ぼけを海外旅行に例えてもらった。
「例えば、1時間夜更かしすれば、日本と1時間の時差があるシンガポールに行った時と同じ体内リズムのズレが生じます。朝方まで勉強やゲームをしてほぼ徹夜という状態なら7~8時間程度のズレ。ヨーロッパに旅行中と同じですね」
ただ、海外旅行と違って、社会的時差ぼけにはデメリットしかないようだ。
「海外旅行に行くと、観光中に眠くな…
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