北九州特産「ぬか炊き」が薬膳粥に 社長「災害時用に常備して」

新商品を開発した藤田浩三社長=北九州市門司区で2026年2月27日午後3時47分、橋本勝利撮影
新商品を開発した藤田浩三社長=北九州市門司区で2026年2月27日午後3時47分、橋本勝利撮影

 北九州特産の「ぬか炊き」を製造・販売する「ふじた」(北九州市門司区)は、5年の長期保存ができる非常食「ぬかだきおこわ」の姉妹品として「ぬかだき薬膳粥(がゆ)」を開発した。アレルギーへの配慮や健康志向に着目しており、藤田浩三社長(80)は「災害時用に常備していただければ」と話している。

 ふじたは「北九州の台所」とされる旦過市場(小倉北区)に販売店を構え、ぬか炊きを40年以上取り扱ってきた。大手百貨店でも販売し、今では小倉を代表する郷土料理として全国で知られるようになった。

イワシのぬか炊きを使った薬膳粥(左)とおこわ=北九州市小倉北区で2026年4月23日午後2時23分、橋本勝利撮影
イワシのぬか炊きを使った薬膳粥(左)とおこわ=北九州市小倉北区で2026年4月23日午後2時23分、橋本勝利撮影

 一方で、昨夏には自社製のサバのぬか炊きと国産の玄米やもち米の玄米を使って、遮光性の高いアルミニウム容器(アルミパウチ)を用いるなどした非常食としての「ぬかだきおこわ」を開発。ただサバはアレルギー症状を引き起こす食品でもあり、今回は「誰でも安心して食べられるように」(藤田社長)とイワシを用いた。試作を繰り返したすえ、「薬膳粥」と「おこわ」の2商品が完成した。

 粥は、被災地の気温低下や心身の疲れをいやすことを考え「身も心もあたたまる」がコンセプト。水分含有量を調整のうえ、高麗人参(にんじん)、クコの実、竜眼、ショウガ、桑の実など薬膳や漢方で用いられる食材を使った。

 藤田社長は20代後半の頃、生まれ育った山口から北九州に移住。旦過市場や門司にあるスーパーなどで総菜部門を担い、その後は総菜店やラーメン店を営むなど料理一筋で30代を過ごしてきた。「失敗や経験が積み重なって今がある。料理は経験の集積」と当時を振り返り、「薬膳料理は昔からの構想で、開発までに時間はかからなかった」と笑顔で続けた。防災食については「我慢して食べるものではない。非常時だからこそ心身を支える食事は必要」と説く。市のふるさと納税返礼品としての登録も進めており、今後も新商品開発を続けながら既存の商品をPRしていく考えだ。

ぬか炊きを使った防災食。左からサバのおこわ、新商品となる薬膳粥とイワシのおこわ=北九州市門司区で2026年2月27日午後3時49分、橋本勝利撮影
ぬか炊きを使った防災食。左からサバのおこわ、新商品となる薬膳粥とイワシのおこわ=北九州市門司区で2026年2月27日午後3時49分、橋本勝利撮影

 薬膳粥は1パック215グラムで800円、イワシのおこわは188グラムで700円(いずれも税込み)で、同店のインターネット販売などで取り扱っている。問い合わせはフリーダイヤル(0120・8282・14)。【橋本勝利】

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