米ニュースサイト「アクシオス」は2日、イランが米国との戦闘終結に向けて、14項目からなる合意の提案を行ったと報じた。「1カ月間」の交渉期限を設けて、ホルムズ海峡の開放や米軍が続ける港湾封鎖の解除、レバノンを含む恒久的な戦闘終結のために協議する内容。こうした合意がまとまれば、イランの核開発を協議するためにさらに1カ月かけて交渉するものだという。
トランプ米大統領は2日、自身のソーシャルメディアで、イラン側から提示された計画を「すぐに検討する」と説明。ただ、「イランが過去47年間に人類と世界に行ってきたことに対して十分な代償を払っていない」と主張し、「受け入れ可能なものだとは思えない」と指摘した。
また、記者団に対して、イランの対応次第では軍事攻撃を再開する「可能性はある」とも述べた。
イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊に近いタスニム通信によると、この提案は米側から示された「9項目」の案に対する修正案で、仲介国のパキスタンを通じて送られた。米側は「2カ月間の停戦」を提案したが、イラン側は「30日間」で解決することや交渉は停戦の延長ではなく、戦闘の終結に焦点を当てるべきだと考えているという。
イラン側の提案には、イラン周辺地域からの米軍の撤退▽イランの資産の凍結解除▽賠償金の支払い▽対イラン制裁の解除――などに加え、ホルムズ海峡の新たな管理の仕組みも含まれている。
イランのガリババディ外務次官は2日、「外交的解決か、対立的アプローチの継続かの選択は米国次第だ」と述べた。イランのファルス通信は2日、イラン軍高官が、戦闘が再開する可能性が高いとの認識を示したと伝えた。
米国とイランの交渉は行き詰まりが鮮明になってきた。アクシオスによると、トランプ氏は事態打開のため、新たな軍事行動を真剣に検討。4月30日には米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長と中央軍のクーパー司令官から、イランへの攻撃に関する新たな計画の説明を受けていた。【ワシントン松井聡、エルサレム松岡大地】
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