祖母の孤独死が契機に 心に寄り添う遺品整理、「メモリーズ」
毎日新聞
2026/5/6 09:45(最終更新 5/6 09:45)
有料記事
1035文字
大阪市東淀川区。マンションの一室に足を踏み入れると、宅配弁当が山積みになっていた。腐って、強烈な臭いを放っている。この部屋に住む60代男性は腎臓病を患い、栄養管理のため、宅配弁当を頼んでいた。だが、ほとんど食べた形跡は無かった。
男性は外出中に亡くなり、岡山県に住む親族が遺品整理を依頼してきた。作業は3時間半で終了し、立ち会っていた親族から深々と頭を下げられた。
2008年に設立した「メモリーズ」(堺市堺区)では、こうした遺品整理を月に100件ほど引き受けている。
代表の横尾将臣さん(57)が遺品整理を志したきっかけは、独り暮らしだった祖母が浴槽で孤独死した経験からだった。母は、葬儀から実家の整理まで休みなくこなした。だが、精神的にも身体的にも参ってしまった。持病が悪化し、入院することに。「こんなに大変な遺品整理を『手伝ってほしい』と思う人は多いはず」
当時はまだ珍しかった遺品整理専門の会社に入社。2年後に独立してメモリーズを立ち上げた。「思い出を大切にする」との思いを社名にこめた。
大事にする「心…
この記事は有料記事です。
残り579文字(全文1035文字)