「新」浄水場、二つの自治体で共同整備 コストカットのからくり
毎日新聞
2026/5/6 12:15(最終更新 5/6 12:18)
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徳島県北島町で22日、新浄水場の通水式があった。地元の古川保博町長や隣接する鳴門市の泉理彦(みちひこ)市長のほか、四国地方整備局や県の担当者らが、紅白のテープをカットして完成を祝った。式典自体は何の変哲もないが、関係者が「先駆的モデル」と期待を寄せる浄水場にはこれまでにない珍しい位置づけがある。その先駆的たるゆえんとは……
水源は「四国三郎」
式典会場の浄水場南側には、水道水の源水を取る旧吉野川が流れる。「坂東太郎」(利根川)や「筑紫次郎」(筑後川)と並ぶ暴れ川で、「四国三郎」と呼ばれた吉野川のかつての本流だ。浄水場は旧吉野川の水を日に最大5万3000立方メートル浄化し、鳴門市や北島町の家庭などへ送る。
新浄水場近くの旧吉野川の北岸には、取水塔が1基、そして百数十メートルある川の流れをはさんで南岸側にも2基と、計3基立つ。北岸側から岸に延びる管は青色、南側からの2本の管は赤く塗装されている。青管は新浄水場へ延びているが、南岸側の赤管はどこにつながっているのか?
実は赤管には現在、水は流れていない。新浄水場に延びている青管も、完成したばかりの浄水処理棟のようにピカピカとは言いがたい。種明かしをすると、…
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