英統一地方選で“地殻変動” 労働党、ウェールズで終えんか

ウェールズ自治議会選に左派の地域政党「プライド・カムリ(ウェールズ党)」から立候補しているリンゼー・ホイットルさん(前列中央)と支援者たち=英西部ウェールズのケアフィリーで2026年5月1日、福永方人撮影
ウェールズ自治議会選に左派の地域政党「プライド・カムリ(ウェールズ党)」から立候補しているリンゼー・ホイットルさん(前列中央)と支援者たち=英西部ウェールズのケアフィリーで2026年5月1日、福永方人撮影

 英国で7日、統一地方選が実施される。北部スコットランド自治議会や西部ウェールズ自治議会のほか、ロンドンなどイングランドの130を超える議会の議員が改選される。2024年の総選挙で政権を奪還した中道左派・労働党は苦戦が予想され、特に牙城だったウェールズでは歴史的大敗を喫する可能性がある。結果次第ではスターマー首相への退陣圧力が強まるとの観測も出ている。

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 ウェールズの最大都市カーディフの近郊に位置するケアフィリー。13世紀に建てられ、英国で2番目に大きいケアフィリー城を囲むのどかな街が、“地殻変動”の中心地になっている。

 「ウェールズは100年以上、政治を労働党に託してきた。2年前からはついに労働党政権になったのに、多くの住民の生活は良くなっていない。人々は新しい政治を求めている」

再選狙うウェールズ党議員

 自治議会選に左派の地域政党「プライド・カムリ(ウェールズ党)」から立候補しているリンゼー・ホイットルさん(73)は1日、取材に力を込めた。地方議員を長く務め、昨年10月の自治議会補選でケアフィリー地域で初めて労働党の議席を奪って当選。ウェールズ党の躍進を象徴する存在になった。今回の選挙で再選を狙う。

 ケアフィリー周辺の住宅街を歩くと、ウェールズ党の緑の看板を掲げた家が目に付く。「数年前までは赤(労働党のカラー)の看板が多かった。信じられない変化だ」。ホイットルさんは興奮気味に話す。

 ウェールズはイングランド、スコットランド、北アイルランドと共に連合王国である英国を構成する「国」の一つ。18世紀の産業革命以降、炭鉱で栄えた歴史を持ち、伝統的に労働党の強固な地盤だった。労働党は1922年以来、全ての下院総選挙で最多議席を獲得。地方分権で99年に発足…

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