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皇位継承

安定的な皇位継承を巡る議論が平行線をたどっています。天皇陛下より若い資格者は、秋篠宮さまと長男悠仁さまだけです。

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女性の即位、現人神の時代も… 今の天皇は「基本的人権」の外に

「即位礼正殿の儀」で、即位を宣言される天皇陛下と皇后雅子さま=皇居・宮殿「松の間」で2019年10月22日(代表撮影)
「即位礼正殿の儀」で、即位を宣言される天皇陛下と皇后雅子さま=皇居・宮殿「松の間」で2019年10月22日(代表撮影)

 皇族数確保に向けた与野党の議論が再開した。宮内庁は皇室の縮小に危機感を募らせてきたが、何の対策も取られない状態が続いている。皇室を巡る多様な考え方があるうえ、天皇や皇族は「生身の人間」だからこそ、議論の決着は難しい。

一定でなかった天皇の役割

 天皇は126代にわたり続いているとされる。かつて女性の即位もあり、「現人神(あらひとがみ)」だった時代もある。今は国民の象徴として「基本的人権」の枠外にある。

 宮内庁は、天皇系図での初代を神武天皇とする。天から降臨した神の子孫とされる伝承上の天皇だ。実在したかどうかについて、宮内庁は「諸説あると承知しているが、日本書紀などの記述に基づき、初代としている」と回答した。

 歴史研究では初代に近い天皇は実在が疑われている。6世紀初め、北陸方面から迎えられたとされる継体天皇は出自を巡って諸説ある。

 検証が難しい時代も含めて振り返ると、かつては推古天皇などの女性天皇が即位し、生前の譲位も許容されていた。政治実権を持っていた時代もあれば、そうでない時代もある。天皇の役割は一定ではなかった。

明治時代に「神格化」

 明治に入ると、大日本帝国憲法で「万世一系」の天皇が統治する中央集権体制が整備された。天皇は神格化されるとともに、同時に制定された旧皇室典範は皇位の継承資格について、男系男子に限ると初めて明文化した。

 その後、日本は戦争の道を進み、天皇は日本軍の最高指揮権を持っていた。戦後は1947年に施行された新憲法の下、国民統合の「象徴」となった。

 男女平等原則を定めている新憲法。制定の議論では…

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