再審確定までに膨大な時間
日野町事件は、大津地裁が2018年7月に再審開始決定を出してから裁判やり直しが確定するまで、約7年半の年月を要した。再審制度の見直しを議論する法制審議会部会で日弁連推薦委員を務めた鴨志田祐美さん(63)は「検察官による不服申し立てが手続きを長期化させている。一刻も早く禁止すべきだ」と訴える。今年2月の法制審答申に不服申し立ての禁止は盛り込まれず「全く教訓が生かされていない」と強く批判している。
静岡県の一家4人殺害事件で24年に再審無罪が確定した袴田巌さん(90)も、最初の再審開始決定は14年3月だった。再審公判が開かれるまでに9年がかかった。鴨志田さんが弁護団共同代表を務める鹿児島県の「大崎事件」は地裁で2回、高裁支部で1回の計3回再審開始決定が出たものの、いずれも検察官が抗告して判断が覆った。現在の再審請求は5回目。殺人などの罪で服役した原口アヤ子さんは98歳だ。
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