実は後頭部にこんな!!顔 目視困難な「暴悪大笑面」複製像完成 十一面観音菩薩立像 桜井・長谷寺 /奈良

3Dデータを基に作られた「暴悪大笑面」の複製像=桜井市初瀬の長谷寺で2026年4月30日、望月靖祥
3Dデータを基に作られた「暴悪大笑面」の複製像=桜井市初瀬の長谷寺で2026年4月30日、望月靖祥

 真言宗豊山派総本山・長谷寺(桜井市初瀬)の本尊「十一面観音菩薩(ぼさつ)立像」(重要文化財)の頭上に配置された11の顔(面)のうち、後頭部にある「暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)」の複製像が完成した。普段は見ることができない笑いと怒りが入り交じった複雑な表情が精巧に再現されている。

 県立大副学長の山田修教授(文化財保存活用)が寺からの依頼を受けて作った。ヒノキ製で高さ約70センチ、幅約40センチ。顔や首に金箔(きんぱく)を貼り、髪を群青、口内を朱の顔料で彩色した。

 本尊は室町時代の作で、高さ10メートルを超す国内最大級の木造観音像。頭上には穏やかな顔や怒りに満ちた顔などさまざまな表情の面が配置されている。暴悪大笑面は善悪両面を持つ人間を救済する時の菩薩の表情とされる。

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