激動期の安保

「供給国化」で抑止力強化(その1)

 「防衛装備移転三原則および運用指針の改正は、地域と世界の平和と安定に対する日本の貢献をさらに強化するものだと表明した」

 小泉進次郎防衛相は5日、訪問先のフィリピン・マニラでのテオドロ国防相との会談後、共同記者発表で自身の会談での発言を紹介した。そのうえで、テオドロ氏から「改めて支持と期待の表明があった」と語った。会談には海自トップの斎藤聡・海上幕僚長も同席。装備品輸出に向けた防衛当局間の協議に関わる。小泉氏はマルコス大統領との会談でも装備品移転が話題になったと明かし、「フィリピンが戦略的にも不可欠なパートナーだと象徴した会談だった」と強調した。

 小泉氏が防衛装備品の「トップセールス」の相手に選んだフィリピンは、中国が大陸周辺の海空域に対する米軍の接近を阻むために設けたとされる防衛ライン「第1列島線」に位置する。対中抑止のうえで重要な位置にあり、日本は2023年に警戒管制レーダーを輸出するなど安全保障協力を進めてきた。南シナ海の南沙諸島の領有権を巡って中国と対立を深めるフィリピンは、日本と思惑が一致する。

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