豪は中国進出に危機感
「日本ほど戦略的整合性や完全な信頼関係で結ばれている国は、ほかにはない」。4月中旬、豪メルボルン。豪州のマールズ国防相は、停泊中の海上自衛隊の護衛艦「くまの」艦上で開かれた日豪共同記者会見でこう強調した。日本の装備品輸出ルールの緩和にも触れ「豪州は非常に感謝している」と評価。小泉進次郎防衛相も、豪州は「同志国の連携中核となるパートナーだ」と応じた。
この日の会談では、海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦の改良型をベースにした、豪海軍の新型フリゲート艦の共同開発契約が確認された。約1兆円規模の事業は、日豪協力の最大級の節目となる。新型艦は3隻を日本で建造し、残る8隻は豪国内で建造する方針だ。オーストラリア戦略政策研究所のアレックス・ブリストウ氏は、将来的にニュージーランドなどの周辺国にも同型艦の導入が広がれば、豪国内の造船拠点が「インド太平洋の戦略…
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