共生・多様性
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少数派に目を向けた国立博物館 「見学時の制限」が映す今の課題
2026/5/5 09:00深掘り 2134文字世の中で分断や格差が広がる今、「多様性」の視点を取り入れて、展示の一部をリニューアルした国立の歴史博物館がある。 「近代」という社会が大きく変動した時代の展示で、アイヌ民族や琉球の人びとといったマイノリティーのほか、植民地の生活を掘り下げた。 一方で、見学の際に、ある制限がかけられたエリアがある。
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「弱者男性」「KKO」は女性を嫌悪? 自認する本人が明かす実像
2026/5/4 18:00 3802文字女性活躍施策が始まり、SNS上で性被害を告発・共有する「#MeToo」運動が力を持った2010年代以降、これに対抗するかのようにインターネット上で生まれた言葉がある。 「弱者男性」だ。 経済力、社会的地位、外見、コミュニケーション力――。これらに劣等感を持ち、何らかの困難を抱えている男性を指すこと
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ノグチゲラ 鳴き声響く「やんばるの森」 沖縄本島北部
2026/5/4 11:00 360文字「キッ、キッ」。森の中から国の特別天然記念物、ノグチゲラの鳴き声が聞こえてきた。目をこらすと木々の間をつがいが寄り添うように飛び回っていた。 亜熱帯の豊かな山林が広がる沖縄本島北部の「やんばるの森」では、多様な希少生物が独自の生態系を築く。今年は国立公園に指定されてから10年、世界自然遺産「奄美大
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世界自然遺産登録5年 希少動物に迫るロードキル 奄美・沖縄
2026/5/4 11:00 1130文字4月下旬、鹿児島県の奄美大島の最高峰・湯湾岳(694メートル)周辺の路上で、国指定特別天然記念物のアマミノクロウサギが姿を現した。じっととどまり、こちらの様子をうかがう姿がヘッドライトに浮かぶ。1分ほどたつとゆっくりと動き出し、闇夜へと消えていった。 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世
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「完全テレワーク」で就労諦めない 重度障害者が入社式 相模原
2026/5/2 15:18 722文字障害で通勤が困難でも「完全テレワーク」で社会参加を――。仕事のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進む中、従来は就労を諦めていた障害者が企業に就職する例が増えている。重度身体障害者の在宅就労を進める「スタッフサービス・クラウドワーク」(相模原市)は1日、入社式を開き、4人の新入社員が一歩を
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愛知・豊田で外国人バス運転士誕生 特定技能制度で、中部地方初
2026/5/2 11:45 949文字外国人労働者を受け入れる在留資格「特定技能」を取得したインドネシア国籍の男性3人が、愛知県豊田市で4月末、名鉄バスの路線バス運転士としてデビューした。特定技能外国人のバス運転士は東京や大阪を中心に20人超いるが、中部地方では初めて。運転士不足の解消に向け、活躍が期待されている。 ◇流ちょうな日本語
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岩手県警が手話リンク導入 交番に警察官が不在でも相談が可能に
2026/5/2 10:45 429文字岩手県警は5月1日から、交番や駐在所に警察官不在の時に聴覚障害者と手話通訳者をつなぐ「手話リンク」を導入する。 交番や駐在所の外側に設置している警察署への直通電話に、QRコードを掲示。スマートフォンで読み取ると、手話通訳のオペレーターにビデオ通話でつながり、手話通訳者を介して交番や駐在所を管轄する
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深層サイエンス
忘れるためにメモを取る 新生活に生かせる「認知行動工学」とは
2026/5/1 10:00インタビュー 2299文字「忘れるためにメモを取る」。矛盾しているように思える行動も、大阪大が設立した新たな研究分野「認知行動工学」に照らせば、ミスを防ぎ、効率を上げる合理的な解決策になるという。入学や入社による新生活がスタートして間もないこの時期は、「五月病」など環境の変化による心身の不調に注意が必要だが、どうすればスト
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ADHD学生の課題忘れ防ぐアプリ 阪大開発 自己肯定感向上も
2026/5/1 09:15 1087文字スケジュール管理ができない。課題があることすら忘れてしまう――。発達障害の学生の悩みを解消しようと、大阪大の前田由貴子・特任助教が、課題の提出期限などを管理するアプリ「タスクコム」を開発した。単位の取得不足による留年や休学を防ぎ、本人の自己肯定感の向上も期待できるとしている。 発達障害の一つ、AD
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三重の外国籍職員採用巡るアンケート 結果を5月にも公表へ
2026/5/1 08:30 1547文字三重県が外国籍職員の採用取りやめを検討している問題で、県が判断材料とするため実施した「みえ県民1万人アンケート」の結果を5月中にも公表する方向で調整を進めていることが、関係者への取材で分かった。アンケートを巡っては、設問自体が差別的だとして結果を公表しないよう求める声も上がっており、県の判断に波紋
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三重知事「他の方法あるか考える」 外国籍採用取りやめ検討巡り
2026/4/29 15:30 500文字三重県が職員採用に国籍要件(条項)を設け、外国人職員の採用を取りやめる方向で検討していることについて、一見勝之知事は28日の定例記者会見で「それ以外の方法があるかについても考えていく必要がある」と述べた。一方で「情報漏えいの可能性を限りなくゼロにするのが組織の管理者の仕事だ」と強調し、前向きな姿勢
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「まずは対話」 大阪に息づく多文化共生 ラマダン明け祝祭
2026/4/27 17:00 652文字イスラム教のラマダン(断食月)明けの祭り「イード」を祝う「豊川イードフェスタ1447」が4月12日、大阪府茨木市の豊川いのち・愛・ゆめセンターで開かれた。 会場近隣に開設されて今年で20年になる大阪茨木モスクが多文化共生を祝い、交流の積み重ねを大切にしたいと、地域の小中学校、インターナショナルスク
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「障害者で金もうけ」狙う事業所 識者「行政の実地指導強化を」
2026/4/26 12:00 1523文字大阪市にある福祉関連会社「絆ホールディングス(HD)」傘下の4事業所が、障害者の就労支援加算金を不正受給した問題が明らかになった。 4事業所は「就労継続支援A型事業所」として利用者が働く機会を提供したり、一般企業などへの就職に必要な訓練をしたりしていた。 不正受給が確認されたのは「就労移行支援体制
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「障害者で金もうけ、エグいって」 不正受給への怒りと募る不安
2026/4/26 12:00 2096文字真新しいスーツに身を包んだ若者らが街を行き交う。 期待に胸を膨らませたり、緊張で顔をこわばらせたり。それぞれが門出を迎えている。 そんな時期に、障害がある男性は勤務先の福祉サービス事業所が閉鎖することになり、働き口を失った。 事業所を運営する会社が、グループ内で総額約150億円もの不正受給をしてい
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南ア・アパルトヘイトの実態を世界に告発 京都で国際写真展
2026/4/26 09:45 1972文字国内外の多彩な写真表現を展示する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が京都市内で開かれている。14回目の今回は南アフリカに焦点を当て、アパルトヘイト(人種隔離)政策の実態を世界に告発した写真と、政策廃止後の社会を生きる作家の家族史を見つめた作品を紹介。差別と分断が進み、戦火が絶えない世界に
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ボスめし
森永製菓の森信也社長は何食べる?「この味を知った悲しみ」とは
2026/4/25 11:00 2428文字食の思い出やこだわりを通して、企業経営者の人柄を描く「ボスめし」。森永製菓の森信也社長が、作家、開高健の発言に感銘を受けて、「おいしいもの」を探し求めた時代を語った。【聞き手・山越峰一郎】 ◇ほうれん草食べたのはアニメの影響 子供のころ一番のごちそうは、母親が作る骨付き鶏モモ肉のローストでした。今
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名だたる企業が尊重する10の原則 キリンHD・磯崎会長に聞く
2026/4/24 06:00インタビュー図解あり 2895文字人権、労働、環境、腐敗防止。この四つの分野で10の原則を定め、それに賛同する企業・団体と国連が連携を始めて四半世紀になる。日本でその活動を担うのが「国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)」だ。 4月8日現在、参加会員数674社。国内を代表する企業が数多く参加している。分断と
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障害福祉の専門コンサルに聞く 「戦力としての障害者雇用」
2026/4/23 05:15 881文字毎日新聞企業人大学は5月13日、千葉市美浜区の「ホテル ザ・マンハッタン」で定期講座を開きます。講師は、障害福祉の専門コンサルティング会社「インサイト」(大阪市西区)の代表取締役、関原深さんです。「戦力としての障害者雇用~福祉向上に挑む経営コンサル」と題して語っていただきます。 関原さんは1971
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「障害問わずに就労支援」で経済効果460億円 日本財団試算
2026/4/22 11:00独自 943文字発達障害のグレーゾーンやひきこもりなど、働きづらさを抱える全ての人が障害者向けの公的な就労支援を利用できるようにした場合、約460億円の経済効果が生まれるという試算を日本財団が出した。支援にかかる経費は税収増などでカバーできるという。 2022年に開始し、現在岐阜市、福岡県など全国計6県市で実施す
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となりの発達障害
「障害者手帳は就職のパスポート」でいいのか 就労支援の新法を
2026/4/22 09:01インタビュー 1926文字障害の有無を問わず、多様な困難を持つ人たちが働ける「ワーク・ダイバーシティ」という考え方を実現するための取り組みが始まっています。昨年11月に発足した超党派の包摂的就労(ワーク・ダイバーシティ)促進議員連盟代表の野田聖子・衆院議員が毎日新聞のインタビューに応じ、「就労支援の理念法を作りたい」と新法
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