特集
石川祐希
バレーボール男子日本代表主将を務める石川祐希。イタリア1部リーグ・セリエAから世界に飛躍しています。
-
頂点への覚悟
故障復帰は焦らず「バレー人生はこの先も続く」=石川祐希/19
2026/3/9 19:00ストーリー -
頂点への覚悟
ペルージャ2季目開幕「チームにスイッチを入れる」=石川祐希/18
2025/11/3 19:00 -
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希「心に残った2日間」 バレー・サントリー戦
2025/10/8 23:14 -
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希、代表対決に「正直、意識は…」 サントリー戦
2025/10/8 00:14 -
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希「皆さんには新鮮と思うので」 サントリー戦前日
2025/10/6 22:50 -
100%ユウキ
石川祐希「自分たちはまだ強くない」 バレー男子日本代表イタリア戦
2025/9/7 20:55 -
100%ユウキ
石川祐希「僕たちにプラスしかない」 バレー男子日本代表イタリア戦
2025/9/6 20:49 -
100%ユウキ
石川祐希「良い流れでできている」 バレー男子日本代表壮行試合
2025/9/4 09:17
バレーボール男子日本代表主将を務める石川祐希選手は、愛知・星城(せいじょう)高のエースとして史上初となる2年連続高校3冠(全国高校総体=インターハイ、国体、全日本高校選手権=春高バレー)を達成し、一気に脚光を浴びた。大学卒業後は国内実業団に属さず、活躍の場をイタリア1部リーグ・セリエAに求め、自らの技量とキャプテンシーを日々培っている。
読めばわかる「石川祐希」
石川選手は1995年12月11日生まれ、愛知県岡崎市出身。愛知・星城高を経て中央大。身長192センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。世界中の一流選手が集うイタリア1部リーグ・セリエAでプレーし、現在はミラノに所属している。2021年、男子日本代表主将に就任。硬軟自在のスパイクと強烈なジャンプサーブ、安定したレシーブ力を兼ね備える。セッター経験もあり、スパイクを打つふりをしてトスを上げる「フェイクセット」も得意。目標は「世界のトップ選手」だ。
出合いのきっかけは「姉」
小学3年の時、一つ上の姉が入っていた近隣のスポーツ少年団と、石川選手が通っていた岡崎市立矢作(やはぎ)南小の男子バレーボール部との練習試合を見学に行った際、矢作南小の同部顧問に言われて突然、試合に出場した。
その場でスパイクのステップを習った。「やってみたら、バーンと打てたわけではないが、ちょんと触って返すことができて、うれしかった」と振り返る。それがきっかけで、小学4年から矢作南小の男子バレー部に加入し、本格的にバレーを始めた。
前人未到の2年連続高校3冠
愛知県は10年、全国都道府県対抗中学大会で準優勝した。当時、中学3年だった石川選手ら県選抜のメンバーが「高校で日本一に」と地元の星城高(愛知県豊明<とよあけ>市)に進学。高校2年の12年度、リベロも含めたレギュラー7人中6人が2年生という構成で、全国高校総体、国体、全日本高校選手権の三つの全国大会をすべて制した。
石川選手が主将に就いた翌13年度もさらにチーム力を伸ばし、史上初の2年連続3冠を達成した。年代別日本代表にも選出され、12年のアジアユース選手権で3位に入り、ベストスコアラーに輝いた。
大学在学中からイタリアで武者修行
中大に進学すると、1~3年の時に全日本大学選手権で3連覇を果たした。また、セリエAの強豪モデナから誘われ、「世界のトップレベルの選手が集まるチームで学びたい」と1年の12月から約3カ月間、初めて海外のクラブでプレーする「武者修行」を敢行した。
大学3、4年でも大学に籍を置いたまま、セリエAのラティーナで腕を磨き、自分自身の中でも自然と海外志向が高まっていった。
異例のプロ選手の歩み
日本の男子選手は、大学から国内の実業団に進むことが一般的だった。しかし、石川選手は「海外のトップチームでプレーをしたい。制限を受けず、結果次第で上を目指したい」として、プロ選手としてイタリアのクラブと契約を結ぶ異例の決断をした。
大卒1年目の18~19年シーズンはシエナに所属し、チームは2部降格と苦戦するも主力として活躍した。19~20年シーズンのパドバを経て、20~21年シーズン以降はミラノで中核を担い、カップ戦「コパ・イタリア」で2年連続の4強入りを果たした。
日本代表 21年から主将に
中大1年の14年、男子日本代表に初選出され、仁川アジア大会に出場した。15年に代表の有望若手「NEXT(ネクスト)4」に指名され、同年のワールドカップ(W杯)でバレーボール3大大会(オリンピック、世界選手権、W杯)の鮮烈なデビューを果たし、6位に貢献した。
16年リオデジャネイロ五輪は、世界最終予選兼アジア大陸予選で敗れて出場を逃したが、19年W杯で28年ぶりの4位に浮上し、21年の東京五輪では主将としてチームを29年ぶりのベスト8に導いた。
ポジションは攻守の要
石川選手は、攻守の要となるアウトサイドヒッターを務める。アウトサイドヒッターはコート上の6人のうち2人。サーブレシーブはリベロとアウトサイドヒッター2人の計3人が務める。スパイク時は、前衛はレフトから、後衛はセンターから主に打つ。ラリーの流れの中で高いトスを打ち込む役割も担う。
「シャイな少年、大きく成長」
初めて石川選手を取材したのは、星城高2年だった13年1月の全日本高校選手権だ。伸び伸びとプレーする星城高に魅了され、当時は西部本社運動グループ(福岡)に所属していたが、3年の全国高校総体と全日本高校選手権にも足を運んだ。当時からコート上で誰よりも存在感を発揮し、リーダーシップもあった。しかし、コートを離れて取材になるとシャイで口下手な少年だった。練習の取り組みや戦術はチームメートに聞かざるを得なかった。
印象が大きく変わったのは、中大在学中にイタリアで武者修行を重ねた後だ。大学4年の17年春、久しぶりに1対1でインタビューに臨むと、一つ一つの質問にしっかりと目を合わせて答えるようになり、将来の目標についても「世界の強豪チームのスタメンで結果を出すトップ選手」と力強く語るようになった。
学生時代に競技者としてバレーボールを愛好していた私は記者となり、過去の栄光にすがり旧態依然としているバレー界が変革することを願ってきた。
その中で、石川選手は「伝統」に風穴を開けるように大学在学中、武者修行としてイタリアに渡り、実業団を経ずにプロ選手になった。日本代表でも若い時から自己主張し、25歳で主将に抜てきされた。
攻守万能の鮮やかなプレーの背景には揺るがぬ探究心と向上心がある。石川選手のさらなる飛躍を見続けていきたい。【東京運動部・小林悠太】
もっと知りたい
連載
新着記事
-
頂点への覚悟
故障復帰は焦らず「バレー人生はこの先も続く」=石川祐希/19
2026/3/9 19:00ストーリー 1741文字今季のセリエAでは、2度の膝のけがもあり、ここまで試合にあまり出られていませんが、仕方のないことだと思っています。万全な状態で復帰できるよう、リハビリやトレーニングに取り組んでいます。 シーズン序盤は先発出場する機会が多く、良い形で進んでいましたが、昨年11月末、試合前日の練習中に左膝を痛めました
-
頂点への覚悟
ペルージャ2季目開幕「チームにスイッチを入れる」=石川祐希/18
2025/11/3 19:00 1601文字10月下旬にセリエAが開幕しました。ペルージャに加入して2シーズン目で気持ちに余裕があり、間違いなく良いプレーをできる確信があります。体も動く感じがあり、良いコンディションでシーズンに入ることができました。 昨季はセリエAのトップチームでプレーすることが初めてで、どういう感覚で試合に臨むのがいいか
-
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希「心に残った2日間」 バレー・サントリー戦
2025/10/8 23:14 2261文字バレーボール男子で昨季の欧州チャンピオンズリーグを制したイタリア1部リーグ・セリエAのペルージャと日本のSVリーグ初代王者サントリーのエキシビションマッチ第2戦が8日、東京・有明アリーナであり、ペルージャは3ー0のストレート勝ちで、2連勝した。 ペルージャの石川祐希選手は第1、2セット終盤に途中出
-
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希、代表対決に「正直、意識は…」 サントリー戦
2025/10/8 00:14 2296文字バレーボール男子で昨季の欧州チャンピオンズリーグを制したイタリア1部リーグ・セリエAのペルージャと日本のSVリーグ初代王者のサントリーのエキシビションマッチ第1戦が7日、東京・有明アリーナであり、ペルージャは3ー1で逆転勝ちした。第2戦は8日に行われる。 ペルージャの石川祐希選手はフル出場し、第2
-
100%ユウキ
ペルージャ石川祐希「皆さんには新鮮と思うので」 サントリー戦前日
2025/10/6 22:50 1148文字バレーボール男子で昨季の欧州チャンピオンズリーグを制したイタリア1部リーグ・セリエAのペルージャと日本のSVリーグ初代王者のサントリーが7、8の両日、東京・有明アリーナでエキシビションマッチに臨む。 両チームは6日、会場練習で前日調整した。 練習後、ペルージャの石川祐希選手と主将のシモーネ・ジャン
-
-
100%ユウキ
石川祐希「自分たちはまだ強くない」 バレー男子日本代表イタリア戦
2025/9/7 20:55 2154文字バレーボール男子日本代表は7日、千葉県船橋市のららアリーナ東京ベイでイタリアとの世界選手権壮行試合の最終戦に臨み、1-3で敗れた。世界選手権は12日からマニラで開催される。 石川祐希選手(ペルージャ)はフル出場し、両チーム最多の20得点を挙げた。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「今の
-
100%ユウキ
石川祐希「僕たちにプラスしかない」 バレー男子日本代表イタリア戦
2025/9/6 20:49 1264文字バレーボール男子日本代表は6日、千葉県船橋市のららアリーナ東京ベイでイタリアとの世界選手権壮行試合に臨み、2-3で敗れた。世界選手権は12日からマニラで開催される。 石川祐希選手(ペルージャ)は第1~3セットに出場し、チーム最多の16得点を挙げた。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇五輪
-
100%ユウキ
石川祐希「良い流れでできている」 バレー男子日本代表壮行試合
2025/9/4 09:17 1912文字バレーボール男子日本代表は3日、東京・有明アリーナでブルガリアとの世界選手権壮行試合の第2戦に臨み、3-2で逆転勝ちした。世界選手権は12日からマニラで開催される。 石川祐希選手(ペルージャ)は第1~3セットに出場し、スパイクなどで9得点を挙げた。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「コ
-
100%ユウキ
石川祐希「形になってきている」 バレー世界選手権壮行試合
2025/9/2 23:00 1063文字バレーボール男子日本代表は2日、東京・有明アリーナでブルガリアと世界選手権壮行試合を行い、4-0で勝利した。特別ルールで第4セットも実施した。世界選手権は12日からマニラで開催される。 先発出場した石川祐希選手(ペルージャ)は尻上がりに調子を上げ、11得点を挙げた。 試合後の主な談話は次の通り。【
-
頂点への覚悟
ティリ・ジャパン、コミュニケーションは円滑です=石川祐希/17
2025/9/1 19:00 1622文字男子日本代表は今年からロラン・ティリ監督が就任し、新体制になりました。プレーの内容や質自体はあまり変わっていませんが、監督が交代すると練習内容や雰囲気が変わるので、新鮮です。 代表に合流して、まだ2カ月ほどですが、ティリ監督は選手の感性を大事にしてくれます。練習では「フィーリングよく、ボールにタッ
-
-
100%ユウキ
先発復帰の石川祐希「どんどんトライしてほしい」 VNL米国戦
2025/7/20 23:39 2187文字バレーボールのネーションズリーグ男子千葉大会最終日の20日、日本は米国に3―0でストレート勝ちし、決勝大会進出を決めた。 18日のブラジル戦でベンチから外れた石川祐希選手が先発出場し、7得点で勝利に貢献した。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「表彰台に上るための戦いをする」 <試合を振
-
100%ユウキ
ベンチアウトの石川祐希「肩が問題というより…」 VNLブラジル戦
2025/7/18 23:09 1767文字バレーボールのネーションズリーグ男子千葉大会は18日、第3戦があり、日本はブラジルに0―3で敗れた。 石川祐希選手(ペルージャ)はベンチから外れ、スタンドから試合を見守った。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「見ていて勉強になりました」 <ベンチから外れましたが、前日までの状況からの判
-
100%ユウキ
途中交代の石川祐希「もっともっと上げられる」VNLアルゼンチン戦
2025/7/17 23:57 1723文字バレーボールのネーションズリーグ男子千葉大会は17日、第2戦があり、日本はアルゼンチンに3―2で逆転勝ちした。 先発出場し、13得点を挙げた石川祐希選手(ペルージャ)は連戦の疲労を考慮され、第4セット途中でベンチに下がった。 試合後の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「7、8割で全部こなしている
-
100%ユウキ
最多22得点の石川祐希「時間が解決してくれる」 VNLドイツ戦
2025/7/16 23:36 1229文字バレーボールのネーションズリーグ男子千葉大会が16日、開幕し、日本はドイツに3―1で逆転勝ちした。 自身今季初の代表戦で両チーム最多22得点を挙げた石川祐希選手(ペルージャ)の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「パイプをもうちょっと」 <試合を振り返って> 1セット目は流れが悪くなるだろうなと少
-
100%ユウキ
代表今季初戦の石川祐希「試合の中で作る」 VNL前日練習
2025/7/16 12:00 1153文字バレーボールのネーションズリーグ男子千葉大会が16日、開幕する。日本は15日、最終調整に臨んだ。 大会前の沖縄合宿からチームに合流した石川祐希選手(ペルージャ)の主な談話は次の通り。【小林悠太】 ◇「選手の感覚を大事にしてくれる」 <チーム、自身の状態は> チームの雰囲気は悪くないと思います。 今
-
-
100%ユウキ
石川祐希「来季はもうちょっと欲張りたい」 帰国会見詳報
2025/6/25 23:29 6432文字バレーボール男子日本代表の主将で、イタリア1部リーグ・セリエAのペルージャに所属する石川祐希選手(29)が25日、成田空港着の航空機で帰国し、取材に応じた。 石川選手は今季、ペルージャで日本の男子選手で初めて欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制覇。セリエAのプレーオフでも3位になるなど、世界屈指の
-
頂点への覚悟
「余裕持つ」意識で欧州CL制覇、充実のシーズン=石川祐希/16
2025/6/10 11:00 1599文字ペルージャに移籍して1年目の今季は、非常に充実し、学ぶことが多かったです。 出場機会は昨季までのミラノ時代より減りましたが、常に高いレベルで練習に取り組むことができました。 「負けたら終わり」という大事な試合も欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝を含めて数多く経験しました。 勝利を求められるペル
-
バレー推し
石川祐希とMVPの距離 「最も優れた選手はユウキ」 バレー欧州CL
2025/5/28 19:00 2417文字「チームが優勝してMVP(最優秀選手)を取ることが世界トッププレーヤーと言える条件」 バレーボール男子日本代表主将の石川祐希選手(ペルージャ)は常々、そう口にしてきた。 今回、欧州の頂点を決める舞台で、石川選手は目標に手が届きかけた。 熱戦の余韻が残る会場で、チーム関係者の石川選手をたたえる言葉が
-
100%ユウキ
石川祐希、欧州CL制覇の快挙にも「うれしい思いと悔しい思い」
2025/5/19 10:50 3774文字バレーボール男子の欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝が18日(日本時間19日未明)、ポーランド中部ウッジであり、日本代表主将の石川祐希選手が所属するペルージャ(イタリア)が、ザビエルチェ(ポーランド)を3-2で破り、初優勝を果たした。 日本の男子選手で欧州CLのタイトル獲得は初の快挙となった。
-
バレー推し
バレー欧州CL ペルージャ初優勝、石川祐希が日本男子で初快挙
2025/5/19 06:08 368文字バレーボール男子の欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝が18日(日本時間19日未明)、ポーランド中部ウッジであり、日本代表主将の石川祐希選手が所属するペルージャ(イタリア)が、ザビエルチェ(ポーランド)を3-2で破り、初優勝を果たした。 日本の男子選手で欧州CLを制したのは初めて。 石川選手は準
-