特集
皇位継承
安定的な皇位継承を巡る議論が平行線をたどっています。天皇陛下より若い資格者は、秋篠宮さまと長男悠仁さまだけです。
-
「配慮が不可欠だった」 皇室の議論、石破氏が語る三つの難しさ
2026/5/5 06:02インタビュー -
女性の即位、現人神の時代も… 今の天皇は「基本的人権」の外に
2026/5/5 06:01深掘り -
「ずっと中ぶらりん」 進まぬ皇室の議論、宮内庁幹部らの危機感
2026/5/5 06:00深掘り図解あり -
女性天皇への賛否と愛子さまの存在 世論調査に見る有権者の本音
2026/4/14 06:02 -
女性天皇「賛成」の広がりと高市首相への注文 毎日新聞世論調査
2026/4/14 06:01図解あり -
女性天皇「賛成」61% 「反対」9% 毎日新聞世論調査
2026/4/14 06:00 -
結党時の「宿題」集約なるか 中道、皇族確保で初会合 妥協点は
2026/3/31 14:00深掘り -
読む政治
女性天皇賛成、5割下回る 皇室典範改正に影響も 衆院選当選者
2026/3/3 05:01深掘り図解あり
政府は2021年3月23日、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議の初会合を首相官邸で開いた。皇位継承資格を女性皇族に広げるかや、女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」を認めるかなどが主な論点となる。戦後に皇室を離れた旧宮家の男系男子孫が復帰する案の是非についても検討する。有識者から意見を聞いて検討を進め、結果を国会に報告する。
陛下より若い資格者 秋篠宮さまと悠仁さま
今回の議論は4年前、天皇退位を認める特例法の付帯決議に、安定的な皇位継承の課題について「法施行後速やかに検討」と記されたことを受けたものだ。
現制度では皇位継承資格を持つのは男系男子に限られている。天皇陛下より若い資格者は、継承順位1位の秋篠宮さまと長男悠仁さまだけしかいない。
にもかかわらず議論が進まないのは、天皇像を巡る意見の隔たりが大きいからだ。保守派は、天皇の本質は祭祀(さいし)をつかさどることだと主張している。祭主の地位が男系で継承されてきた伝統を重んじている。
だが現行憲法は1条で、天皇を「日本国民統合の象徴」と定める。被災地や地方の訪問など国民と交流する公的行為は、憲法に規定はないが、象徴としての役割を果たすうえで重要だ。2年前の退位礼正殿の儀で、上皇さまは「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」とおことばを述べられた。天皇陛下もこうした姿勢を継承され、国民との交流を深めている。
小泉政権が05年に女性・女系天皇を容認する報告書を出してから、既に15年が過ぎた。世論調査では女性天皇を容認する意見が7割前後にのぼるが、この間、自民党政権は議論を避けてきた。女性皇族は結婚で皇室を離れるため、今後、悠仁さまと同世代の皇族がいなくなる可能性がある。公務の担い手が減れば、国民が皇室と接する機会も少なくなる。
有識者会議のメンバー
| 氏名(敬称略) | 肩書など | 座長 |
|---|---|---|
| 清家 篤 | 前慶応義塾長(労働経済学) | ◎ |
| 冨田 哲郎 | JR東日本会長 | |
| 宮崎 緑 | 千葉商科大教授(国際政治) | |
| 細谷 雄一 | 慶応大教授(国際政治) | |
| 中江 有里 | 作家、俳優 | |
| 大橋真由美 | 上智大教授(行政法) |
退位特例法の付帯決議
一 政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。(二、三は略)
もっと知りたい
連載
新着記事
-
「配慮が不可欠だった」 皇室の議論、石破氏が語る三つの難しさ
2026/5/5 06:02インタビュー 1842文字皇族数確保の議論が国会で進んでいる。皇位継承の不安定さという危機的な状況がある中、かつて女系天皇を含む議論の必要性に言及していた自民党の石破茂氏。首相となり、持論は鳴りを潜めた。「語りにくく、配慮が不可欠だった」と振り返り、議論の難しさを明かした。【聞き手・山田奈緒】 ◇陛下の姿に心打たれ 「総理
-
女性の即位、現人神の時代も… 今の天皇は「基本的人権」の外に
2026/5/5 06:01深掘り 1699文字皇族数確保に向けた与野党の議論が再開した。宮内庁は皇室の縮小に危機感を募らせてきたが、何の対策も取られない状態が続いている。皇室を巡る多様な考え方があるうえ、天皇や皇族は「生身の人間」だからこそ、議論の決着は難しい。 ◇一定でなかった天皇の役割 天皇は126代にわたり続いているとされる。かつて女性
-
「ずっと中ぶらりん」 進まぬ皇室の議論、宮内庁幹部らの危機感
2026/5/5 06:00深掘り図解あり 1933文字皇族数確保に向けた与野党の議論が再開した。宮内庁は皇室の縮小に危機感を募らせてきたが、何の対策も取られない状態が続いている。皇室を巡る多様な考え方があるうえ、天皇や皇族は「生身の人間」だからこそ、議論の決着は難しい。 ◇「喫緊の対応が必要」 「安定的な皇位継承と皇族数の減少に課題があり、喫緊の対応
-
女性天皇への賛否と愛子さまの存在 世論調査に見る有権者の本音
2026/4/14 06:02 2987文字女性天皇は認められるのか――高市早苗首相は国会で女性天皇を実現する皇室典範改正に否定的な考えを示したが、憲法第1条には天皇について「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」とある。では、その国民はどう考えているのか。世論調査から有権者の本音を探
-
女性天皇「賛成」の広がりと高市首相への注文 毎日新聞世論調査
2026/4/14 06:01図解あり 1592文字高市早苗首相は国会で、秋篠宮さまから長男悠仁さままで皇位を継承する従来通りの流れを「ゆるがせにしてはならない」という、政府の有識者会議の報告書に記された箇所を引用し、女性天皇を実現する皇室典範改正に否定的な考えを示した。有権者は女性天皇についてどう考えているのか。世論調査を分析した。 【関連記事】
-
-
女性天皇「賛成」61% 「反対」9% 毎日新聞世論調査
2026/4/14 06:00 259文字毎日新聞は世論調査で、高市早苗首相が国会で女性に皇位継承資格を認める皇室典範改正に否定的な考えを示したことを踏まえ、女性が天皇になることについて尋ねたところ、「賛成」が61%を占め、「反対」は9%にとどまった。「どちらとも言えない」も29%あった。 調査は3月28、29日に実施。スマートフォンを対
-
結党時の「宿題」集約なるか 中道、皇族確保で初会合 妥協点は
2026/3/31 14:00深掘り 1635文字中道改革連合は30日、皇族数確保策に関する「安定的な皇位継承に関する検討本部」(笠浩史本部長)の初会合を国会内で開き、党見解の取りまとめを始めた。1月に立憲民主党と公明党が結党した中道は出身政党ごとに見解が異なり、意見集約できるかが焦点となる。 ◇見いだせるか、最大公約数 笠氏は冒頭あいさつで、4
-
読む政治
女性天皇賛成、5割下回る 皇室典範改正に影響も 衆院選当選者
2026/3/3 05:01深掘り図解あり 1233文字先の衆院選の結果を踏まえ、毎日新聞は全候補者を対象にしたアンケートのうち当選者465人分を集計した。自民党が単独で衆院の3分の2を超える議席を得て議会構成が大きく変化したことで、高市早苗首相(自民党総裁)が実現を目指す憲法と皇室典範の改正は進むのか。 ◇女性天皇への賛成、大幅減 アンケートでは当選
-
皇族数確保の意見集約見送り 宮内庁長官「議論しっかり進めて」
2025/6/12 16:15 529文字安定的な皇位継承に向けた皇族数確保策の与野党協議について、今国会での意見集約が見送られる見通しを受け、宮内庁の西村泰彦長官は12日、定例記者会見で「宮内庁としてはコメントすべき立場にないが、皇族方の減少は大きな課題であり、それを踏まえた議論はしっかりと進めていただきたい」と述べた。 西村長官はこれ
-
「結婚後も女性皇族」の実現が焦点 皇室典範の改正目指し協議再開
2025/1/31 20:46図解あり 1064文字衆参両院の正副議長は31日、与野党各会派の代表者と衆院議長公邸で会談し、安定的な皇位継承に向けた皇族数確保を巡る協議を再開した。額賀福志郎衆院議長は「今国会中に結論を得たい」と表明した。秋の臨時国会までの年内を視野に、皇室典範改正などで法制化を目指すとみられる。各党でおおむね理解を得られた、女性皇
-
-
宮内庁長官が「反省」を表明 皇族数確保策巡る秋篠宮さまの指摘に
2024/12/12 17:50 442文字国会で議論が続く皇族数確保策について、秋篠宮さまが11月の記者会見で宮内庁幹部が皇族の考えを理解する必要性を指摘したことを受け、宮内庁の西村泰彦長官は12日の定例会見で「十分お話をおうかがいする機会は、そうなかったと反省している」と述べた。 衆参議長は9月、皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇
-
女性天皇、賛成6割 与党は慎重姿勢 毎日新聞候補者アンケート
2024/10/23 20:10図解あり 1316文字毎日新聞の衆院選全候補者アンケートでは、女性天皇の是非について尋ねた。賛成する意見は全体の6割を超えたが、自民、公明両党ではそれぞれ4割前後にとどまり、与党の慎重姿勢が浮き彫りになった。 皇室典範は、父方が天皇の血を引く男系男子にのみ皇位継承を認めている。ただ、天皇陛下より若い世代の男性皇族は秋篠
-
皇族確保の議論は待った無し 幅広い合意形成に必要な課題とは?
2024/5/17 14:05深掘り 1493文字衆参両院の正副議長は17日、衆院議長公邸で与野党各会派の代表者と会談し、安定的な皇位継承に向けた皇族数確保を巡る協議が始まった。皇族数の減少は危機的状況で、皇室典範改正などの法整備が喫緊の課題となっている。通常国会の会期末が約1カ月後に迫る中、幅広い合意形成がどこまで図れるのか注目される。 同時公
-
愛子さまは皇室に残られるか? 会期末まで1カ月、与野党合意の行方
2024/5/17 14:05深掘り 1345文字安定的な皇位継承の前提となる皇族数確保の与野党協議がようやく始まったものの、6月23日の通常国会会期末まで1カ月余しかない。女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案が実現すれば、天皇陛下の長女愛子さま(22)らが婚姻後も皇室に残られることが可能となるが、限られた期間で合意形成を図ることはできるのか
-
皇族確保策、連休明けに議論開始 自民案提出、各党見解出そろう
2024/4/26 13:13 577文字自民党の麻生太郎副総裁は26日、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」(会長・麻生氏)が取りまとめた皇族数の確保策に関する「所見」を、国会内で衆参両院の議長に提出した。自民案を受け取った額賀福志郎衆院議長は、記者団に「連休明けに各党・会派の代表者会議を開きたい」と明言した。5月の大型連休後に衆参
-
-
皇族数確保の意見書、公明委が大筋了承 有識者会議の2案容認
2024/3/26 19:23 591文字公明党は26日、安定的な皇位継承を巡り、皇室典範改正検討委員会が国会内で会合を開き、皇族数の確保に関する意見書を大筋で了承した。政府有識者会議が2021年末の報告書で打ち出した①女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案②皇族の養子縁組を可能とし、旧宮家出身の男系男子を皇族とする案――の2案を容認し
-
「皇室典範に構造的な欠陥」 羽毛田・元宮内庁長官 講演詳報
2024/3/15 21:41 2831文字羽毛田信吾・元宮内庁長官が15日、福岡市であった毎日・世論フォーラム(毎日新聞社主催)で「皇位継承論に思う」と題して講演した。羽毛田氏は、安定的な皇位継承に向けた制度改正が進まない現状に「若干の焦りも感じている。改正に向かって具体的な動きを起こすことは待ったなしだ」と強い危機感を示した。 羽毛田氏
-
皇位継承議論に備えか 山崎重孝氏、内閣官房参与に半年で再任
2024/3/15 18:41 631文字政府は15日、2023年9月まで内閣官房参与(安定的な皇位継承の確保等)と皇室制度連絡調整総括官を務めた山崎重孝氏を同日付で両ポストに再任する人事を決めた。同じ内閣のもと、わずか半年で要職に復帰するのは異例。安定的な皇位継承策を巡る各党内の議論が進みつつあるため、皇位継承問題に精通した山崎氏を復帰
-
皇位継承「制度改正は待ったなし」 元宮内庁長官が危機感示す
2024/3/15 18:30 439文字羽毛田信吾・元宮内庁長官が15日、福岡市であった毎日・世論フォーラム(毎日新聞社主催)で「皇位継承論に思う」と題して講演した。羽毛田氏は、安定的な皇位継承に向けた制度改正が進まない現状に「改正に向かって具体的な動きを起こすことは待ったなしだ」と強い危機感を示した。 現在の皇室は17人で、うち12人
-
内閣官房参与に山崎重孝氏 半年で異例の復帰 皇位継承対応で
2024/3/15 11:33 300文字政府は15日、昨年9月まで内閣官房参与(安定的な皇位継承の確保等)と皇室制度連絡調整総括官を務めた山崎重孝氏を同日付で両ポストに再任する人事を決めた。同じ内閣のもと、わずか半年で復帰するのは異例。 林芳正官房長官は記者会見で、昨秋以降、与野党で安定的な皇位継承の確保などに関する検討が進んでいるとし
-